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2021年5月30日〜6月1日 子ダヌキ来訪

 2021年5月30日の夜、埼玉県八潮市にある自宅の庭でガサガサ、小さな生き物が行ったり来たりしているらしい音がしました。ウチの庭は全然手入れをしていないので、ほぼジャングル状態、枯れ葉や落ちた枝が積もっている(というか、邪魔になって切った枝葉を捨てずにその場に放置している分もあります)ので、何かが通ると音がするのです。

 いつまでも続くので、ベランダに出て暗闇に目をこらすと子猫大の動物が複数元気に走り回っているようでした。「野良猫が子を産んだのかしらん? 居つかれたらどうしようか?」としばし対処を思案しましたが、夜ですし、今すぐどうこうということでもないので、とりあえず何もせず、その晩は寝てしまいました。

 翌5月31日の夕方、また庭で音がしました。「やれやれ」とまたベランダに出て様子をうかがうと、いました。が。

?

 これはネコ? じゃないよな、むしろイヌ? の方が近いような気がするけど、違うみたい。ひょっとして、今害獣化して問題になっている特定外来生物のアライグマ?

 家の中に戻って、調べてみると(ネットって便利です)特徴からしてアライグマではなく、タヌキと判明。

タヌキ?
タヌキ?

 なぜタヌキ? わたしはここに住んで数十年、初めて見ました。ここらは山里ではありません。埼玉県で東京都足立区に隣接し、工場と住宅が混在する地域です。自然豊かなどという形容は逆さに振っても出てきません。

物干し台の下で遊ぶ子ダヌキたち・1

 もっとも、ネットでさらに調べてみると八潮市や隣の草加市、三郷市でも以前からけっこう目撃証言があるようで、実はわたしが見たことがなかっただけ、なのかもしれません・・・。

しかし、なぜ、うちの庭?(ジャングル状態で野生動物向きだからか?)

物干し台の下で遊ぶ子ダヌキたち・2
物干し台の下で遊ぶ子ダヌキたち・3

 日が沈んだころ、買い物から帰ってきたら、庭の方から音がして、よく見えなかったのですが太めのコーギーぐらいのサイズの動物があわてて逃げていきました。親のようでした。

 さて、どうしよう? 次の日・6月1日に市役所へ相談してみました。で、担当の方によると、

 「特定外来生物のアライグマとは異なり、日本に古来生息しているタヌキは通常、駆除はできない。どうしても困るということであれば追い出すしかない。野生動物が嫌う煙や匂いを出す忌避剤が市販されているので、ご自身でそれを使うのが一つの手。専門業者に依頼するという方法もあるが、不当に高額な費用を請求される事例がある。必ず見積をとってから依頼すること。中には、見積をとっていても、交通費は別だ、などと追加費用を要求してくる悪質な業者もいるので、くれぐれも気をつけること。」

 とのことでした。タヌキへの対処法より 悪質業者への注意 を強調されていました。やはり、この世はタヌキより人間の方が怖ろしいのか・・・。

 昼過ぎ、また庭で音がするので見に行くと、いました。

ベランダの下から出てきた子ダヌキたち・1
ベランダの下から出てきた子ダヌキたち・2
ベランダの下から出てきた子ダヌキたち・3

 どうやらベランダの下の空間にいるようです。まだ巣立ちをする時期ではないはずなので、巣穴の代わりに使っているのか? 親は不在のようでした。

 庭のあちこちを鼻でつつきまわって餌取りの練習をしているようでもあります。動く時は意外とすばやいので、写真もブレがち。

ベランダの下から出てきた子ダヌキたち・4
ベランダの下から出てきた子ダヌキたち・5

 けっこうお気楽に、至ってマイペースに遊んでおられました。わたしの姿を見ると、すぐにベランダの下に隠れるのもいるんですが、ポケーっと至近距離にいるこちらを見つめて(野生動物って目を合わせるの、嫌いなんじゃ?)ノンキに「みゅぅ、みゅぅ」とか言うてるやつもおりました。

 ・・・お前ら、一応、野生動物だろうがっ! 人間見たら、とりあえず逃げんかい! 気合が入ってねぇぞ! 歯を食いしばれ!

 という、こちらの思いはまったく理解していないようなのが、数匹。おかげで正面顔の写真がけっこう撮れましたが、タヌキってそおいう動物なのかしら?

ベランダの下から出てきた子ダヌキたち・6
ベランダの下から出てきた子ダヌキたち・7
ベランダの下から出てきた子ダヌキたち・8

 夕方、庭は静かでしたが、どうしているのか気になってベランダに出ると、やはりいました。

 6月なんですが、体の小さい子ダヌキに陽の当たらないベランダ下は寒いのか、集団で出てきて身を寄せ合い、猿団子ならぬ狸団子状態でおとなしくしていました。

 この時、数えると7匹も! 他にも隠れていたのがいたかもしれません。タヌキって多産なのね。

狸団子・1
狸団子・2

 夜、庭が突然騒がしくなりました。しきりに行ったり来たりする音、子ダヌキの鳴き声が響き、それが徐々に遠くなっていって、静かになりました。

 それっきり、子ダヌキたちの姿は見ていません。親が別の場所へ連れて行ったようです。

 「このままタヌキのお宿にされたんじゃ困るな」と思っていたのでホッとしましたが、こうあっさり出ていかれると、もう少し成長するのを見たかったなとか、動画も撮っておけばよかったなとか、勝手なことも思うのですが。