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茨城・真夏の常陸路北上

  会津行き から約1ヶ月。

 仕事の方に少し余裕が出てきたので、有給休暇とってまた輪行をしてみました。

 余裕が出てきたといっても、そんなに長々とは休めないので2泊3日の日程。なので近場にしようと思い、地図を眺めながら検討した結果、つくばの自転車道と袋田の滝を組み合わせるとちょうどよさそうだというところで、目標を茨城県にすることに決定。

 珍しくトラブルは少なめです(笑)。でも、この時期の山越えはやっぱりキツかった・・・。

2012年8月11日(土)

 8時30分、自宅を出発。

 8時45分、つくばエクスプレス・八潮駅に到着。

つくばエクスプレス・八潮駅前
《つくばエクスプレス・八潮駅前》

 駅前の日陰で自転車をバラしにかかる。人通りはあるので行き交う善男善女の目が気になるが、あまり改札から遠いところでは持っていくのが大変なので、空気になったつもりで耐える。

 慣れてきたのか滞りなく分解・収納を終わらせ、ホームに上がる。9時18分発のつくば行の先頭車両に乗る。

 この車両に乗客は10人ほど。少なめ。このぐらい空いていれば荷物が他の乗客の迷惑になることもないので、気楽。

 9時56分、定刻つくば着。

 地下のホームから外に出たところに公園があり、そこで組立開始。

組み立て前の丸石エンペラー
《組み立て前の丸石エンペラー》

 組立も問題なく、10時30分、出発。

つくばエクスプレス・つくば駅前
《つくばエクスプレス・つくば駅前》

 茨城県道55号に入って北へ向かう。県道だが道路は広い。

 今日はつくばの自転車道を走る予定。地図上で見ると、自転車道の周囲は農業地帯で食事には不自由しそう。なので少し早いが、店が多いこのあたりで昼食をとることにする。

 10時55分、県道55号沿いで見つけた食堂に入る。カレーとウドン他を頼む。あまりおいしくない。

 食後も県道55号を走る。沿道左に筑波大学。

 少し走って県道200号に入るはずが道を1本手前に曲がってしまい、迷うがどうやら県道200号に合流する。

 1kmほど走ったところで橋を渡る。よく見ると陸橋で、下を細い道路が走っている。どうやらこれだな、と見当がついて、11時55分、筑波自転車道に入る。

桜川土浦自転車道・藤沢休憩所
《桜川土浦自転車道・藤沢休憩所》

 筑波山麓の東を通る筑波自転車道、案内板の表記では岩瀬土浦自転車道(旧称とのこと)、愛称はつくばりんりんロード(当時・現在はつくば霞ヶ浦りんりんロード)、正式名称は茨城県道501号桜川土浦自転車道線というのだそうだ。ややこしい。

 かつてこの地を走っていた筑波鉄道の跡地を再利用した自転車道なので、さきほどの陸橋はもともとは鉄道を跨ぐためのものだったのだろうと思われる。

 北へ向かう。やはり自転車道は走りやすい。地図から予想していた通り、周囲は田。元鉄道ということで、並行する一般道からは少し離れている。

ひたすら田んぼの中を行く
《ひたすら田んぼの中を行く》

 道路に沿って草刈り作業が行われていた。舗装の外側の草がかなり伸びて道路上にかぶさるような区間もあったので、整備が行われているのはありがたい。

 小田城跡の中を突っ切る。元は鉄道が通っていたということだけど、遺跡の真ん中に線路を敷設していたのか・・・。この城跡も水田の中で、戦国期の城の立地条件としてはいかがなものか? とても要害の地とは思えないのだけど。

 筑波山が見える。

田んぼと筑波山
《田んぼと筑波山》

 日本の道100選に入っているつくば道という道がすぐ近くということなので、つくば市北条地区ではいったん自転車道を離れそちらを走ってみる。どうということもない道で拍子抜けしたが、鄙びた雰囲気は好ましい。

 自転車道に戻って、12時35分、筑波休憩所に到着、一休み。休憩所は元駅だったらしくホームの作りが残っている。

 12時45分、出発。

 途中、一般道と合流する区間もあるが基本的には独立した自転車道で走りやすい。土曜日なのだが通行量はあまり多くない。江戸川土手の自転車道の方がずうっと多いように思う。

 桜川市に入る。周囲は田畑が続き、人家は少なめ。気温はかなり高い。加えてここまでの区間にほとんど日影はなく、かなり消耗する。

 こう田んぼばかりの区間が続くと、元は鉄道が通っていたというのが今となっては不思議に思える。

とにかく田んぼ
《とにかく田んぼ》

 13時40分、真壁休憩所に到着、休憩。ここも駅跡らしい。

 13時50分、出発。

 次の雨引休憩所は近いので通過。左右正面から山が徐々に迫ってきて、JR水戸線・岩瀬駅そばの終点に。

 そのまま線路を渡って国道50号に入り、東へ。JR水戸線が並行する。交通量は多い。桜川市と笠間市の境あたりで軽く上り下りがある。

 笠間市に入る。JR水戸線・稲田駅前を過ぎてから国道50号を外れて大きな鳥居をくぐり、しばらく走ると、16時10分、笠間稲荷に到着。

笠間稲荷
《笠間稲荷》

 日本三大稲荷だそう。宿泊地の常陸大宮市はまだ先だが、参拝していく。土曜日なのに、ここも観光客はまばら。お盆だから?

笠間稲荷の参道
《笠間稲荷の参道》
お稲荷さんといえばキツネ・1
《お稲荷さんといえばキツネ・1》
お稲荷さんといえばキツネ・2
《お稲荷さんといえばキツネ・2》

 近くのお店でくるみ稲荷を買う。名物なのだそう。宿についてから食べようと思う。

 16時30分、出発。

 国道50号を横切って茨城県道61号へ。川沿いを走る。少しづつ山が近づいてくる。

 城里町に入る。地図上は山間部に入るように見えるため懸念したが、ここまで細かい上り下りはあるもののさほどきつくはない。

 天気が怪しくなってくる。いったん国道123号に合流。それからまた分岐する県道61号を通って那珂川を千代橋で渡るつもりが、道を間違えてそのまま国道123号を北上してしまう。

 とうとう雨が降りだす。通りがかった店の軒下に退避。道を間違えていたことに気がつき、持参の地図とスマホで調べる。地図では千代橋の上流に大桂大橋があり、近いが Google Map では橋があるのかないのかはっきりしない表示になっていて不安になる。とりあえず地図の方を信じることにする。

 雨の中、出発。国道123号をさらに数百メートル走って右に曲がり、少し行くと大桂大橋。

 この大桂大橋を含む県道21号までの区間は国道でも県道でもなく、広域農道という区分になるそうだが(この道路についてはビーフラインというなんとも言えない愛称がついている)、道路自体はかなり良い状態で、大桂大橋も国道並みの立派な橋。Google Map での表示が頼りないのは農道扱いのためだろうか。

 渡り切るとすぐトンネル。農道にトンネルがあるとは思わなかった。

 すっかり暗くなった西部総合公園付近で雨足が強くなり、公共施設らしき建物の軒下に再び退避。そのまま走るのは諦めて、ポンチョを着ることにする。 例の自転車屋さんのポンチョ だ。

 出発して数百メートル走り、交差点を右に曲がって県道21号へ。暗い道を走るうちに雨は弱くなり、国道118号との交差点に達した頃にはほぼあがる。

 そのまま直進し踏切を渡ってすぐ右に曲がると、19時20分、JR水郡線・常陸大宮駅に到着。

常陸大宮駅
《常陸大宮駅》

 今日はちゃんと宿を予約してある。駅の近くにあるはずなので探すと、迷うほどのこともなく発見。部屋は風呂・トイレ別の和室。昔風の商人宿というところだろうか。

 夕食には買っておいたくるみ稲荷を食べる。かなり甘い味付けでクルミがよく合っている。おいしいが、どちらかというとおやつ向き。