メニュー 蕭寥亭 検索

栃木〜群馬〜長野・失敗盛り沢山の旅

 2009年9月のことなのでだいぶ前になってしまいましたが、学生時代に買ったお古のランドナーを再整備してもらったので、久し振りに自転車旅行にでかけようと計画を立てました。さてどうしようと思案して浮かんだ行き先が栃木・群馬。

 当時わたしが自転車で走ったことのない都道府県はすでに6県しかなかったのですが、にもかかわらず栃木も群馬も走ったことがない方に入っていました。わたしは埼玉県在住なので、どちらもお隣の県なのに・・・。

 いずれは全都道府県を走りたいなと思っていたので、この2県をコースに入れることにしました。近いので輪行する必要なく、自走で行けますし。

 そこで9月の連休に合わせて有給を取って、栃木・群馬に加えて長野をまわることにしたのですが、杜撰な計画がたたって悲惨なことに・・・。

 くやしいので、その顛末をここに書きます。前車の覆るは後車の戒め(笑)。

2009年 9月13日(日)

 8時30分、自宅から出発。埼玉県道29号に入り、中川を渡って三郷市へ。江戸川土手を目指す。

 9時00分、江戸川土手の下に到達。近くのコンビニでスポーツ飲料を買い、まず一休み。

江戸川自転車道・上流側からJR三郷駅方面を見る
《江戸川自転車道・上流側からJR三郷駅方面を見る》

 9時10分、出発。土手の上に上がって、西岸(埼玉県側)の江戸川自転車道を川上に向う。ここは何度も通っているが、以前より行き交う自転車が増えたような気がする。流行りだろうか。風は向かい少々。気になるほどではない。もう秋なのか、虫の声がよく聴こえる。

当時のランドナー・松伏町の江戸川自転車道にて
《当時のランドナー・松伏町の江戸川自転車道にて》

 吉川市に入って常磐自動車道の下をくぐり、松伏町へ。東武野田線の鉄橋(南桜井〜川間)が見えてくると春日部市に入る。体調は比較的良い。速度もかなり出ている。

 体調は比較的良い。速度もかなり出ている。

東武野田線の鉄橋・下流側から
《東武野田線の鉄橋・下流側から》

 そういえば江戸川自転車道を北上する時はいつも西岸ばかり走っているなとふと思い、10時20分、国道16号(春日部野田バイパス)の金野井大橋を渡って千葉県側に移る。こちらは野田市になる。

 しばらく行くと、河川敷にグライダーが駐機している。川とは反対側の土手の下を見ると、「NPO法人 関宿滑空場」と書かれた格納庫らしき建物があった。

河川敷のグライダー・野田市にて
《河川敷のグライダー・野田市にて》

 11時20分、関宿城を横目に江戸川自転車道を離れ、土手を降りる。江戸川と利根川の合流点が近い。境大橋で利根川を渡り、茨城県へ入る。茨城県道17号を北上。

 11時30分、茨城県境町のショッピングセンター・境T−PLACEに到着。

 実は今回、ネットブック PC 701 SD-X を持参している。これで各所の Wi-Fi を使って自サイトの更新などする腹づもり。わたしが加入しているサービスはマクドナルドの Wi-Fi 対応店で使える。そして、このショッピングセンターにマクドナルドがあることは以前来たときに確認していたので、当初からここで昼食をとりつつ自サイトへアクセス、という目論見だったが、入ってみるとここのマクドナルドは Wi-Fi のサービスを提供していない店舗だった(註:当時)。いささか気落ちする。

 休憩は取るも食事はせず、12時00分、出発。引き続き県道17号を行く。

 古河市に入る。道は起伏が少なく比較的交通量も多くないので、並行している国道4号よりは自転車向きではないかと思う。

 結城市に入り、12時45分、コンビニの前で休憩。まだそれほどお腹が空いていないので、アイスを買って食べる。この時期にしては暑い。

 13時00分、出発。すぐに「大戦防」という奇妙な地名標識の交差点を左に曲がり、県道54号を行く。

大戦防
《大戦防》

 5分ほど走ると、栃木県小山市。自転車で初めての栃木県だが、周囲は茨城県から続く農業地帯で風景はほとんど変わらず、県境らしい峠や河川もないので、どうも感慨がわかない。

 栃木県道191号に移り、国道4号バイパスをまたいで、とりあえずJR小山駅を目指す。

 徐々に人家が増え、道路が広くなっていく。よくあるチェーン店が立ち並ぶようになって、小山駅前へ。

 小山駅に Wi-Fi のアクセスポイントがあるかもしれないので寄ってみようかとも思うが、おっくうなので素通り。

 旧道の方の国道4号から県道18号へ。壬生町方面に向う。時刻は14時をまわった。間の悪いことに、市街地を抜けたところで急にガクンと疲労を感じる。空腹を感じなかったので昼食をまだ食べていないし、今日は暑いのに出足調子が良かったので午前中ペースを上げすぎた。久し振りの自転車旅行で、注意すべきことをすっかり忘れている。情けない。

 休みたいが、またも周囲は農業地帯で休憩向きの場所は見当たらない。

 ヨレヨレ状態でどうにか壬生町内へ。体温が相当上がっているのを感じる。熱中症の危険があるので休む場所を探す。町立図書館への案内標識が目に入ったので、県道を外れてそちらへ行ってみる。

 14時50分、壬生城址公園に隣接した町立図書館に到着。汗が退くまで冷房が効いた館内で休み、その後、外の縁台に寝転がる。少し、頭が痛い。年齢を考えず無理をしたツケが回ってきたよう。

壬生城址公園の入り口
《壬生城址公園の入り口》

 やや体調が回復した16時10分、出発。だいぶ時間をくってしまったがしかたない。国道352号に入った16時20分、コンビニに寄りパンを買って食べる。ここでようやく食事とは遅すぎる。

 16時50分、出発。国道352号を北に向かう。依然として起伏が少ない道が続くが、前方には山が迫ってくる気配が。

 鹿沼市に入る。左から来た国道293号に合流。そのまま北へ。

 陽が暮れてきた17時40分、東武日光線の新鹿沼駅前に到着。さらに走って今市あたりまで行こうかしばし迷うが、やはり今日はここまでにする。

新鹿沼駅前
《新鹿沼駅前》

 明日は仕事があるので、今日は帰宅しなければならない。もっとも今日は最初から試走のつもりで、きりのいいところで自転車を置いていくつもりだった。うまいこと駅前には駐輪場があったので、来週の土曜日まで預かってもらうことにする。

 カレンダー通りでも来週の土曜日・9月19日から水曜日・9月23日まで5連休になる。これに24・25日を有給にすれば9連休になり、存分に走ることができる。

 今日は途中で体調不良に陥ったのは大いに反省しなければいけないけど、久し振りでも100km超走れたので自信にはなる。

 17時58分の電車で、新鹿沼発。

17時58分新鹿沼駅発新栃木行
《17時58分新鹿沼駅発新栃木行》

 新栃木で乗り換え。ホームで次の電車を待っていると、先に臨時列車が入ってきた。車内をのぞくと、何台も自転車が持ち込まれている。「東京・南会津サイクルトレイン」の帰路の電車だった。偶然だが、こちらは自転車を置いて帰る身。妙な気がする。

 18時26分、新栃木発。

 南栗橋でまた乗り換えて、20時前に草加に着き、帰宅。