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2. libretto ff1100 : ff1100 は生き残れるか?

 当サイトは前頁・「1. libretto ff1100 : Vine Linux 3.2 インストール」でご紹介した東芝の旧式小型ノート機 libretto ff1100 を主サーバー機とし、これにOSとして和製 Linux ディストリビューションの Vine Linux 3.2 を組み合わせて運用してきました。

 その Vine Linux が昨年(2006年)11月に 4.0 にバージョン・アップし、さらに今年2月には 4.0 のマイナー・アップデート版の 4.1 も登場しましたので、そろそろ、ウチの ff1100 も 4.x 系にアップグレードしようかなと思い、まずマイクロソフトの仮想マシン環境構築ソフト Virtual PC を使ってインストールのテストをしてみました。

 ところが!!

 Virtual PC のメモリ設定をウチの ff1100 と同量の64MBにしてインストールを試みたところ、インストーラーに「メモリが足んないから、インストールできないよ~ん」と拒否されてしまいました(下の画像)。

Vine Linux 4.1 のインストーラーが停止したときの画面

 ff1100 そのものでも試しましたが、結果は同じ。このままでは 4.x 系へのアップグレードは断念せざる得ないという事態になりました。が~ん。

 4.x 系へのアップグレードできないとは言っても、Vine Linux 3.x 系のサポートは当分続くので、いますぐ、どうこう、という話ではありません。とはいえ、近い将来問題になることは明らかなので対策を検討したところ、出てきたのが下記の3案。

  1. 新しいサーバー機を購入する。
  2. ff1100 のメモリを増やす。
  3. 現状の ff1100 で使えるディストリビューションに替える。

 もちろん、案 1. が一番簡単な解決方法なのですが、そんなことに使える余計な金はない(キッパリ)ので、真っ先に却下。

 案 2. は Vine Linux 4.x 系の使用が前提。Virtual PC を使ったテストでは、メモリが72MBあればインストールできる見込み。Vine Linux 4.x 系ではフロッピーからのインストールが廃止されてしまったのですが、先に Vine Linux 3.2 がインストールしてあればハードディスクからインストール・イメージを起動することができたので問題にはなりませんでした。

 案 2. の難点は増設メモリが入手しにくいこと。専用の増設メモリしか使えない上、古い機種なのであまり売っていません。ダメ押しに高い!

 ff1100 の増設メモリは32MBと64MBの2種(古いからまた容量も少ない・・・)のみ。増設用のスロットは一つしかないので、64MBにしたいのですが、中古でも1万円以上します・・・、たった64MBで。今のデスクトップ汎用メモリなら1GB買ってお釣りがきます。東芝純正のを新品で買おうものなら6万円以上・・・、新しいサーバー機買ってお釣りが・・・。32MBでも Vine Linux 4.x 系はインストールできそうだし、中古ならまだネット通販・オークションで3千円ちょいくらいで買えるようなのですが、う~ん。

 じゃあ案 3. はというと、そもそも Vine の他に使えるディストリビューションがあるのかどうか、わからない・・・。ので、調査してみました。

 あまりマイナーなものだとサポートに不安があるため、 DistroWatch.com のランキングを参考にしつつ利用者の多そうなディストリビューションに的を絞ることにし、まずは人気の高い Fedora Core を調べてみましたが、テキスト・インストールでもメモリは最低128MB必要とのことでX。openSUSE もインストーラーにメモリ不足といわれて挫折。最近は Linux といえども要件が厳しいようで・・・。

 幸い、それでも ff1100 に(メモリ増設無しで)インストール可能な大手ディストリビューションが二つ見つかりました。 UbuntuMandriva です。

 これでめでたし、めでたし・・・、といけばよかったのですが、どちらのディストリビューションにも共通する問題がありました。PCカードを認識しなかったのです。ff1100 はLANのインターフェイスを内蔵していないため、これまでPCカードのLANアダプタでネットに接続していたのですが、それが使えなくなってしまいます。なんでも ff1100 のPCカード・コントローラには東芝製の ToPIC95/97 というのが使われているのですが、 Linux の世界では「問題の多いチップ」とされていて、不具合の発生することが多いのだとか。Vine でもバージョンによって BIOS 設定や使えるカードが変わってしまい、困惑したことがありました。

 これまで使ってきた Vine に愛着もありましたし、何よりもネットワークに接続できないサーバーはほぼ無用の長物でしかないので、「では、案 2. でいくか」と決めかけたところで、外付けのLANアダプタにはUSB接続のもあるのに気がつきました。たまたま、エレコムの LD-USBL/TX(下の画像)というのが、あるネット通販で2千円を切っていたので、「うまくいけば中古メモリ買うより安く上がるかも」とスケベ根性出して買って試してみました。

エレコム・LD-USBL/TX

 結果、Ubuntu では接続するだけで認識され、使用できることが確認できました。Mandriva では認識されないようでした( Vine でもダメなようでした。どちらもドライバ入れるなり、設定変えるなりすれば使えるのかもしれませんが。)。

 以上のような次第で、とりあえず案 3. を採用することにし、次期サーバー用OS候補として Ubuntu に取り組むことに決めました。現在、一ヶ月以内に移行することを目指して、Ubuntu の勉強中。成功したら次回、ご報告ということで。