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RONNIE LANE

RONNIE LANE(ロニー・レイン)について

RONNIE LANE
"Anymore For Anymore"
PILOT 15 New Millennium
Communications Ltd. より

 ここでご紹介する Ronnie Lane という人は英国出身のミュージシャンでありまして、60年代半ばから70年代前半には Small Faces ~ Faces といった人気ロック・バンドに在籍し、ベーシスト、シンガー、ソングライターとして活躍していました。Faces 脱退後は自分のバンド Slim Chance を結成し、数は少ないものの優れた作品を発表していたのですが、1977年頃に多発性硬化症という難病に襲われ、活動停止を余儀なくされました。80年代には米国に移って治療を続け、一時は演奏活動を再開して1990年には日本公演も実現していますが、その後病状が悪化し、1997年6月に51歳で亡くなりました。

 彼のことを取り上げようと考えたのは、彼の音楽が一般にはあまり知られていないのがとても残念だったからです(こんな場末で取り上げてもそうそう知名度が上がるものではないとはわかっていますが)。

 彼の音楽の特徴は・・・、一言では言い表しにくいのですが、ある人が彼の音楽をロックンロールならぬ "rock'n'folk" と評していまして、私が聞いた評価の中では一番簡潔かつ的確かなと思います。

 ロックはロックなんだけれども、えらくのどかで、マンドリンやらアコーディオンやらフィドル(ヴァイオリン)やらが頻繁に出没し、人懐こくて楽しげなくせに時々ホロリとさせ、雰囲気は素朴だけれど野暮ではない作品群。Small Faces 、Faces で同僚だった Steve Marriott や Rod Stewart のような圧倒的な迫力はないけれど、いかにもお酒が好きそうな、どうにも人の良さそうな歌声・・・。

 反面、地味で目立たず、流行とも無縁、結局のところ商業的な成功は得られなかったのも無理はないのかもしれませんが、でも、売れなかったからといって決してマニアにしか受けないような代物ではありません。むしろ、こんな音楽を、聴いてみたいとどこかで漠然と思っていながら出会えないままでいる人が少なくないのでは、などと私に考えさせてしまうような作品ばかりなのです。一部の人だけに聴かせとくには、あまりに惜しい・・・。

 そんな、どこにでもありそうで実はなかなか見つからない、Ronnie Lane ならではの音楽に少しでも興味を持つ人が増えればいいなと勝手に思い、こうしてご紹介する次第です。