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RONNIE LANE

9. 映像

 こちらでは Ronnie が登場する映像作品をご紹介。

 かつては限られたものしかなく、動く Ronnie はなかなか観ることができなかったのですが、近年少しづつ増えてきました(嬉)。もっと発掘してどんどん出していただきたいもの(欲)。

ロニー~MODSとROCKが恋した男~

ロニー~MODSとROCKが恋した男~

 2007年は日本の Ronnie Lane ファンにとっては良き年になりました。Ronnie Lane の生涯を描いたドキュメンタリー映画 "The Passing Show: The Life and Music of Ronnie Lane" の日本公開が5月に実現したのです。このサイトで何度も書いていますが、さほど知られている人ではないだけに日本公開はとうてい無理だろうとわたしはほとんど諦めの心境だっただけに感激しました。さらには11月にボーナス映像が追加された日本版DVDも発売となり、めでたくここでご紹介できる運びとなったわけです。

 この映画、元は英国BBCが製作したTV番組(英国では2006年1月に放映)で、それに映像を追加して劇場用映画としたものです。日本公開にあたっての邦題が「ロニー~MODSとROCKが恋した男~」ということになります。

 これ以前は在籍していた Small Faces / Faces を含めても限られた映像しか見ることのできなかった Ronnie Lane がいきなりドキュメンタリーですからね、しかも5年かけて撮影されたというだけあってしっかりとした良質の作品、見所満載でどこから紹介したものやら(笑)。

 思いつくままに挙げていきますと、まず冒頭、"April Fool"( "Rough Mix" 収録・ファンならご存知でしょうが、Ronnie の誕生日は4月1日)にのって田園地帯を行くボンネット・バス。心憎い幕開けです。クレジットに "Ronnie's Bus Restored AND DRIVEN BY NEIL NICHOLAS" とありますので、Ronnie が The Passing Show で使っていたバスを修復して走らせたようです。なかなか、やってくれるじゃないですか。

 基本的に時系列順に話は進んでいき、お次は Ronnie が幼少のころのロンドンの風景が映し出されます。1950年代初頭ぐらいでしょうか? 「へー、こんな感じだったんだ」と個人的に興味深いものでした。しかし、バックの曲が "Debris" ! "I left you on the debris at the Sunday morning market" と歌詞にある朝市らしき映像も流れ、涙腺直撃ものの危険な構成です。

 10代のころの場面では Ronnie が Small Faces 結成前に組んでいたバンド・The Outcasts の曲が聴けますぜ。

 Small Faces 時代となりますと、何といっても演奏シーンでの Steve Marriott の切れっぷりがスッゲー。でも、メンバー4人ともなんだかカワイくてアイドルっぽいです。あっ、そういえば邦題に「MODSとROCKが恋した男」とあったことからモッズ時代中心の映画を期待した方、Small Faces 時代の話は15分程度ですのでそのつもりで。

 Faces 時代だと、TV番組からと思しき映像でいかにもテキトーにアップライトベースを弾く(多分、フリ)Rod Stewart やギターを弾きながら「どうよ、どうよ、こんなんでどうよ?」とばかりにキョロキョロする Ron Wood が妙におかしかったりします。

 ごく短く数シーンのみとはいえ、Ronnie が Faces 時代に Ron Wood とともに サントラ を担当した映画 "Mahoney's Last Stand" が観られるのも貴重。内容は田舎で農業労働者となった都会育ちの主人公を描くというものだったそうですが、それを思い出しながら実際に映像を観るとどうしても後の Ronnie の姿と重なるものを感じてしまいます。

 そして Slim Chance 時代へ。映画の原題となっている "The Passing Show" とは1974年、Ronnie が Faces 脱退直後に結成した自身のバンド Slim Chance を率いて英国内で始めた一連の公演のことです。Slim Chance のメンバー以外にも道化、猛獣使い、踊り子、火吹き芸人等が帯同し、サーカスとライブ演奏を一体化させたような楽しい演し物を披露していたといいます。しかも普通ならロックバンドなどとても来ないような田舎をも巡って音楽を届けようとしたのだそうです。企業スポンサーの後援のもと、大都市で興行するというならともかく、これを独自に企画・実行した Ronnie はたしかに Pete Townshend の言うように「時代を先取りしていた」のかもしれません。しかし、ここで紹介されている "The Passing Show" の運営の無茶振りには呆れるやら、笑うやら。ホントにこの人は・・・。でも、もしこんな無茶をする人が誰もいなかったとしたら、そんな世の中はつまらないよねぇ、Ronnie 。"The Passing Show" の公演を収めた映像は存在しないのか、この映画にも登場せず、代わりに映し出される写真やTV出演時の演奏で想像するしかないのは残念ですが、その楽しそうな様子は伝わってきます。

 また、当時の Ronnie の農場の風景や楽器を屋外に持ち出して野原で演奏する Ronnie と仲間たちの姿といった写真も流れていき、短くはあったもののおそらく幸福だったかに思われる頃の Ronnie の笑顔をたくさん見ることができます。

 しかし、それもつかの間、話が70年代も後半に入っていくと、病の悪化や経済的な失敗といった厳しい話が多くなってしまいます。

 80年代に渡米した後と思われる本人に対するインタビュー映像が映画に使われているのですが、そこでの Ronnie は病のためにやつれ、右目が片側へ寄ってしまっていて、若い頃の元気な姿と対比すれば痛々しく映るのは避けられません。しかし、その当時にあっても彼の語り口にユーモアは健在、思わずクスリとさせられます。

 渡米後の映像ではなんといってもオースティン時代のライブ! そんな映像があったんだ! もっと観たい!

 DVDのボーナス映像は Henry McCullough や Charlie Hart らによる Ronnie の曲のカバーなど。Ronnie のかつてのバンド仲間までには興味がないという向きにはつまらないかもしれませんが、それぞれに対する関心もあるわたしのような者にとってはありがたいものでした。それにしてもやっぱり良い曲書いているなぁ、Ronnie は。

 ・・・えーと、もう、きりがないので(笑)このへんにしときますが、彼の浮き沈みの激しい人生からすれば「栄光と悲劇のロック・スター、その波乱の人生と素顔に迫る!!!」みたいな作品になってもおかしくないのにそうではなく、「あの愛すべき男のおかしな思い出をみんなで話そう、そしてあの男の作った愛すべき音楽にまた触れてみよう」という、まったくもって Ronnie Lane にふさわしい観点から制作されているのがうれしかったです。

 観て泣くもよし、笑うもよし、Ronnie Lane を愛する人にとってはまさに宝物のような映画です。

 <付記>

DVDのおまけ

 上の写真はDVDについてきたオマケ。左がハンドタオルで右のはマネークリップ(ロゴ入り)なんだそうです。「なんでマネークリップ?」と不可解でしたが、それはつまり、お金が風で飛ばされたりしないように、ということなのか?(映画を参照のこと・笑)

 2007年5月12日の本作日本公開初日の様子は こちら →→→

Live At Rockpalast 1980

Live At Rockpalast 1980
Ronnie Lane Band
  1. Cat Melody (Rats Tails)
  2. Flags And Banners
  3. Annie Had A Baby
  4. How Come
  5. Debris
  6. You're So Rud
  7. I'm Ready
  8. Lad's Got Money
  9. Kuschty Rye
  10. Rocket 69
  11. Man Smart, Woman Smarter
  12. You Never Can Tell
  13. One For The Road

 2013年、Ronnie Lane のライブDVDが日本版でついに登場! ドイツのテレビ音楽番組・Rockpalast のために行われたステージ・全13曲を収録しています。

 このライブは1980年の3月3日にドイツ・ケルンのスタジオで行われ、同年6月15日に放映されたとされています。その後、2001年になって "Rocket 69" というタイトルで2枚組のCDに収録されて発売されており、そのうち1枚に QuickTime 形式の動画も収められていたため、そちらですでにご覧になっている方もいらっしゃるでしょう。アメリカではDVD版の "Rocket 69" も発売されたのですが、短期間で廃盤になってしまったようです。

 CD版の "Rocket 69" も現在では入手困難となっているため、逃してしまったファンにとって、今回の新装再発売は朗報かと。CD-ROMではなく、普通のDVDになったのでパソコンがなくても観られるし解像度もグッと上がったし、おまけに日本版には字幕もついて Ronnie が何をしゃべっていたかもわかるようになり、初見ではないわたしにとっても嬉しい内容です。

 なお、今回のDVDはCD版の "Rocket 69" と比較すると1分ほど短くなっていますが、最初の司会者によるバンド紹介と最後に Ronnie たちが去った後の客席を映している部分が削られているだけだと思われます。

 1980年3月というと "See Me" 発表とほぼ同じころで、すでに Slim Chance が解散していた時期にあたるため、バンドの名義は Ronnie Lane Band となっています。メンバーは「6人目のストーンズ」こと Ian Stewart(ピアノ)、元 The Grease Band の Henry McCollough(ギター)、The Frankie Miller Band で Henry McCollough と同僚だった Chrissie Stewart(ベース)、やはり元 The Grease Band で旧 Slim Chance 組でもある Bruce Rowland(ドラム)、同じく旧 Slim Chance 組の Charlie Hart(アコーディオン・ピアノ)、Ian Stewart の人脈らしい George Carless(サックス)と Raymond Carless(サックス)の父子、という編成です。

 小さなスタジオでの演出らしい演出もない簡素なステージとなっていますが、メンバーの息はピッタリ(当時の新曲だった "Kuschty Rye" はハズし気味ですが・笑)で、それでいながらくつろいだ心地良い演奏を披露しています。誰かがバンドを引っ張るというより、全員で曲を盛り上げるという雰囲気が良いですね。途中、ピアノが入る曲なのになぜか Ian Stewart が演奏から外れる(代わりに Charlie Hart が弾いています)のは、どうやら彼が「マイナー・キーの曲は弾かない」というのを信条にしていたからのようです( Stones でも好みでない曲は弾かなかったらしい)。

 13曲中5曲がカバーでうち4曲が50年代アメリカの曲。それにメンバーの組み合わせ、特に Ian Stewart(元気そうなのにこのわずか5年後の1985年、心不全のため Ronnie より先に他界・悲)のコロコロとよく転がるピアノとも相まって、Slim Chance 期のフォーク/カントリー色はやや後退し、オールディーズ米南部風とでもいうべき味わいです。

 すでに多発性硬化症が進行していたはずですが、ここでの Ronnie に病の影は感じられません。10代でデビューした Ronnie はこの時まだ33歳。若いなぁ。いろんな可能性があったはずなのに、この1年後の "Majic Mijits" 収録時には楽器演奏もできない状態になってしまうなんて。

 そう思うと悲しくもなりますが、これは Ronnie のライブ1本が丸々観られる貴重な映像作品、せっかくです、ここは一つ、楽しみましょう♪

 より鮮明になった画像で観る動く Ronnie さんは・・・、ヨッパライのホビット(笑)。小柄、モサモサ頭、酒が好き、歌が好き、とソックリです。そんで曲順間違い、連発!(今回の日本語字幕で発覚)まさか飲みながら演ってるんじゃ・・・(笑)。

 貴重なだけでなく、楽しい映像です。ファンならぜひ。

All Or Nothing 1965-1968

All Or Nothing 1965-1968
Small Faces

 Small Faces の公式DVD! 海外では2009年に発売されていたものですが、待つこと3年、今年(2012年)ようやく日本語版が発売になりました。待ってて良かった!

 1965年のデビューから1968年にかけてのTV出演時の映像をほぼ年代順に構成し、関係者のインタビューを絡め、激動の60年代をあっという間に駆け抜けたかのような Small Faces の生き生きとした姿を紹介するもの。1時間40分の本編とボーナス映像に分かれており、本編はビデオクリップ集と考えるよりドキュメンタリーに近い内容です。

 インタビューは今も健在の元メンバー Kenney Jones と Ian "Mac" McLagan を中心に、なんと初代キーボード担当だった Jimmy Winston が登場、さらにはすでに故人となってしまった Steve Marriott にマネージャーだった Don Arden の存命時の談話が含まれています。もちろん、Ronnie "Plonk" Lane も!

 いきなり Steve Marriott がバンド結成の成り行きを語るシーンから始まる本作は、もう観どころ盛り沢山。さすが公式DVDだけあって、代表的な曲はほとんど登場します。本編では編集上インタビューがかぶっていたり途中で切れたりしている曲も、ボーナス映像の方でインタビュー抜きのを演奏の最後まで観られるバージョンがあったりするというなかなか親切な作りです。欲を言えば、演奏場面で歌詞の訳も字幕で付けてくれるとありがたかったです。

 もちろん Ronnie の姿もたっぷり拝めます。Slim Chance 時代のイメージとは大きく異なる、若きロックンローラー振りがまた良し。カッちぇーぞ、Ronnie ! しかし、4人ともカワイイし、細いなぁ〜。炸裂しまくる Marriott の存在感の、まあ強烈なこと。Ronnie 贔屓のわたしでも、当時の彼には魅きつけられます。

 フランスのTVで放映されたという "Ogdens' Nut Gone Flake" の演奏シーンでは、なぜか観客の中に伝説のおポンチ男・The Who の Keith Moon がおり、Kenney Jones の後方に背中を丸めて座り込んで異様にノリノリです。アンタ、やっぱり変ですよ(笑)。

 コンセプトアルバムだった "Ogdens' Nut Gone Flake" のB面は別の番組で全曲が放映されており、バックの演奏はレコードの音を使ったものの歌は生だったそうです。最後の曲 "Happy Days Toy Town" では Ronnie と Marriott が交代でボーカルをとるのですが、途中 Marriott が出番を間違えて Ronnie に「次、お前じゃん」とやられるとこもウケます。

 ボーナス映像には「ロニー~MODSとROCKが恋した男~」でも使われていた1988年・オースティン時代の Ronnie のインタビューの完全版が! 結果的にこれが Ronnie の最後のインタビュー映像となってしまったものです(涙)。

 付属のブックレットには各曲の解説が付いているのですが、こちらも日本語版ということでありがたいことに訳が付いており、映像の各関係者の談話ともども興味深いエピソードを知ることができます。

 中でも Steve Marriott が Small Faces 結成以前はギターを弾いたことがなかったという Ronnie の証言にはびっくりです。また、デビュー後も Steve Marriott は自分のギタリストとしての能力に自信がなかったそうで、Peter Frampton を加入させようとしたのはそのためだったと言っています。えーっ、ほんとかい? Marriott のギターはうまいと感じたことはないけど、でもカッちぇーと思うのに・・・。ただ、あれだけ力を込めて歌いながら、ギターも同時に弾くってのは確かに負担が大きかったのかも(その辺も映像を観ながら聴くと実感します)。

 Jimmy Winston 脱退の事情や Marriott がコメディアンに憧れていたという話、Mac が当時唯一アメリカでヒットした "Itchycoo Park" の出来に不満を持っていたこと( The Bump Band でカバーした同曲 が、オリジナルとかなり違うアレンジになっている理由がおぼろげに想像できます)など、他にも Small Faces ファンなら興味深い話題でいっぱいです。

 全編にわたって感じることは、彼らが良い意味であまりプロっぽくないこと。「お仕事」という感じも求道的な雰囲気も皆無で、終始やんちゃ坊主どもが羽目を外して大騒ぎしているような印象です。そこがまた魅力的なんですよね。

 おもしろかったです。Small Faces ファンでDVD再生環境をお持ちなら、「観ない」という選択は許されません(笑)。

Video Biography 1969-1974

Video Biography 1969-1974
Rod Stewart And The Faces

 Faces のライブ、TV出演等の映像から代表的な曲を集め、収録アルバムの発表順につないで構成したもの。

 Faces だとどうしても絵的には Rod Stewart 中心にならざるえない上に、Ronnie がボーカルをとる曲が一つもない(作曲に加わっている作品すら!)ので、Ronnie ファンとしてはやや不満の残る内容です。見所はけっこうオシャレな Ronnie のステージ衣装か?(笑)

 バンドのカッコよさは伝わってきますが、完奏している曲も少ないし、やや中途半端の感は免れないです。できれば Ronnie 在籍時代のライブを完全収録したのを見たいなぁ。

The ARMS Concert

The ARMS Concert

 ARMS とは Action for Research into Multiple Sclerosis の略で、直訳すると「多発性硬化症の研究のための行動」という意味になります。このコンサートはその基金を集めるためのチャリティ(コンサート本編に入る前に、Ronnie へのインタビュー場面があり、そこで趣旨を説明しています)で、1983年に英国ロイヤル・アルバート・ホールで行われたものです。

 呼びかけに応じて集まった面子がまたすごくて Eric Clapton(この企画が実現したのは彼の協力によるところが大であるとのこと)、Jimmy Page 、Jeff Beck 、Bill Wyman 、Charlie Watts 、Steve Winwood 、Kenney Jones 等々。日本盤では「三大ギタリスト夢の競演」という副題がついていまして、大方の注目は Clapton 、Page 、Beck の3人に集まっているようですが、わたしにしてみればこのコンサートのハイライトは当然、Ronnie が登場する最終曲 "Goodnight Irene"( Leadbelly 作、 "Tin & Tambourine" の[16]でもほんの少し歌っているのが聞こえる!)。出演してくれた面々には申し訳ないけど、わたしはこれ1曲のためにこのDVDを買いました。

 参加者総出で盛り上がった "Layla" の後、ステージに登場し挨拶する Ronnie 。だいぶやつれてしまった様子がうかがえます。このコンサートのわずか3年前に収録されていた "Rocket 69" での映像で、楽しげに演奏する姿を見ているものですから、余計に悲しい・・・。でも、歌い始めればこれだけの面子をバックにしても決してよそいきになったりはしない、あのなじみぶかい牧歌的 Ronnie Lane の世界へ・・・。それが救いです。

 国内盤には日本語字幕有り。

One For The Road : Ronnie Lane Memorial Concert

One For The Road : Ronnie Lane Memorial Concert
  1. I Can't Make It : Small World
  2. I've Got Mine : Small World
  3. I'm Only Dreaming : Small World
  4. Don't Burst My Bubble : Small World
  5. Every Little Bit Hurts : Deborah Bonham Band
  6. Maybe I'm Amazed : Deborah Bonham Band
  7. Rene : 17black (Feat. Dean Rees) With Mollie Marriott
  8. Lazy Sunday : 17black (Feat. Dean Rees) With Mollie Marriott
  9. Here Come The Nice : 17black (Feat. Dean Rees) With Steve Diggle
  10. Hey Girl : 17black (Feat. Dean Rees) With Dennis Greaves
  11. Whatcha Gonna Do About It : 17black With Dennis Greaves
  12. Mad John : Midge Ure
  13. My Minds Eye : Midge Ure
  14. Wham Bam Thank You Mam : Ocean Colour Scene
  15. Done This One Before : Ocean Colour Scene
  16. Song Of A Baker : Ocean Colour Scene
  17. Cats Melody : Slim Chance
  18. Kuschty Rye : Slim Chance
  19. Anniversary : Slim Chance With Keith Smart
  20. Anymore For Anymore : Slim Chance With Chris Jagger
  21. How Come : Slim Chance With Chris Jagger
  22. Flags And Banners : Slim Chance With Sam Brown
  23. Debris : Slim Chance With Glen Matlock And Mick Jones
  24. You're So Rude : Slim Chance With Glen Matlock And Mick Jones
  25. Stone : Slim Chance With Pete Townshend
  26. Harvest Home : Slim Chance
  27. The Poacher : Slim Chance With Paul Weller
  28. Spiritual Babe : Slim Chance With Paul Weller
  29. Lad's Got Money : Slim Chance With Sam Brown
  30. One For The Road : Slim Chance
  31. Ooh La La : Slim Chance With Paul Weller And Ronnie Wood
  32. Ogdens Nut Gone Flake : Jones Gang
  33. Maggie May : Jones Gang
  34. Gypsy Lane : Jones Gang
  35. Itchycoo Park : Jones Gang
  36. Afterglow : Jones Gang With Steve Ellis
  37. If You Think You're Groovy : Jones Gang With Sam Brown
  38. Tin Soldier : Jones Gang
  39. Heart To Hang On To : Jones Gang With Pete Townshend And Sam Brown
  40. Had Me A Real Good Time : Jones Gang With Ronnie Wood
  41. Stay With Me : Jones Gang With Ronnie Wood
  42. All Or Nothing : Jones Gang With Chris Farlowe

 Ronnie Lane の Memorial Concert がようやくDVD作品となりました。開催から10年以上経過してというのは遅すぎですが、ともあれめでたい。日本でも無事発売されましたが、欧州盤に解説がついただけのようで、日本語字幕はありませんでした。残念。

 このコンサートは2004年4月8日、英国ロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで行われたもので、火災で家を失った Ronnie の家族の支援が目的だったそうです。

 参加者は Song List を参照。かなり豪華です。当初は Ian McLagan や P.P.Arnold 、Paul McCartney に Eric Clapton も出る可能性があったらしいです(すげぇ)。

 前半はほとんど Small Faces の曲です。このコンサートを企画した John Hellier という人物は Small Faces のファンジンを発行したり、"Small Faces Convention" というイベントを毎年開催したりしている "Original Mod" なんだそうで、そのためでしょうか。

 それにしても、Small Faces の曲だと演奏は達者であっても鍵盤の音が聞こえてこないとなんか物足りない。

 「僕の弾くパートが曲の最も重要なパートであることはまずない。でも、もし僕がいなかったら、『いないこと』に気づくはずだ。」

 あー、たしかにそんな感じです、Mac 。

 Small Faces のトリビュートバンドといっしょに、故 Steve Marriott の娘さんが登場したりします。業界人ぽくなくてカワイイ。

  Ocean Colour Scene が Small Faces の "Wham Bam Thank You Mam" の後に Slim Chance の "Done This One Before" を演っている(好演!)のですが、ノリが一変して前曲とはほとんど別のバンドと化しているのがおかしい。

 後半から再編された Slim Chance が登場!

 メンバーは Henry McCollough(ギター)、Chrissie Stewart(ベース)、Charlie Hart(アコーディオン・フィドル)、Alun Davies(ギター)、Geraint Watkins(ピアノ)、Geoff Dugmore(ドラム)。

 このメンツだと "Anymore For Anymore""One For The Road" 期の Slim Chance というより "See Me""Live At Rockpalast 1980" の頃の Ronnie Lane Band という感じです。1曲めが "Live At Rockpalast 1980" と同じく "Cat Melody" で、ステージ上に Henry McCollough、Chrissie Stewart、Charlie Hart の3人が並ぶ姿を観ちゃうとなおさらです。

 あのライブから24年を経て、三人とも相応に老けました。Henry McCollough なんか仙人みたいな風貌になっていますが、骨太なギターをゴリゴリ弾いてます。ええぞ!

 なお、Alun Davies も "See Me" 参加者の一人であり、2010年に復活する Slim Chance のメンバーにも名を連ねています。Geraint Watkins も 復活 Slim Chance 組 ですが、このコンサートがきっかけかな? Geoff Dugmore は Ronnie Lane と直接の関係はなさそうで、わたしは知らなかったんですが腕利きのセッションドラマーらしい。

 ゲストで Glen Matlock と Mick Jones のパンク勢が出てきますが、Ronnie はパンクに好感を持っていなかったらしい( "Majic Mijits" 収録の "Chicken (If The Cap Fits)" はパンク批判の曲とか)ことを思い出すと、どうもニヤリとしてしまいますな。

 Paul Weller が "Spiritual Babe" とは、意外な選択。 Sam Brown がいい感じです。

 真ん中にいるべき人がいない寂しさは拭えませんが、味わい深い演奏を聴かせてくれる Slim Chance のパートがわたしにとってはやはりこの日のハイライト。

 締めくくりは Kenney Jones 率いる Jones Gang 。こちらは Small Faces & Faces の曲が中心。Kenney のどたばたドラムは健在(笑)。

 Pete Townshend が出てくると The Who 化、Ron Wood が入れば Faces に。どっちもいたからね、Kenney は(笑)。Ron Wood のお調子者ギターも健在(笑)。

 収録時間は3時間24分、曲数も42曲とたっぷり。人によって観どころは違ってくるでしょうが、DVD化がこれほど遅れたのが理解しかねる充実したコンサートでした。

 さて、他に映像としましては、海外では Small Faces のDVDがいくつか出ているようですが、どうも中途半端な内容のものばかりなようで、わたしは上記の "All Or Nothing 1965-1968" 以外は未見です。

 Faces についていえば2005年の春にライブのDVDが出るという話があり、ネット・ショップで告知もされていたのですが、それっきりです。どうなってんでしょ? CDのボックス・セットだって出る出ると言われながら5年ぐらいかかってやっとだもんな・・・。ノリが思いっきり Faces だわ・・・。

 Slim Chance 時代については、1974年に英国BBCで放映されたライブ映像が残っていたらしく、海賊盤DVDではありますが日本にも入ってきているようです。正式発売熱望!!