
『数学にはこんなマーベラスな役立て方や楽しみ方があるという話をあの人やこの人にディープに聞いてみた本 1』(数学セミナー編集部:編 日本評論社)、読了。
さまざまな分野で活躍する数学好き(しかし、その分野が直接数学と関連があるとは限らない)9人と1社へのインタビューをまとめたもの。うち、8人と1社の分は雑誌『数学セミナー』の連載記事。
各氏の数学との関わりをきく、というもので、数式とその解説が延々と、ということはありません。特に数学が得意ではない一般の人でも読める内容です。
9人と1社の中で、わたしが知っていた人が一人だけ。漫画家の高野文子! でも、おっしゃっていることが一番よくわからなかったのも、この人! 「こんな感覚を持っている人がいるんだぁー」と驚き。他には雲の研究者やゲームプログラマー、中学・高校の数学教師といった、当然数学と関連がありそうなお仕事をされている方も含まれているのですが、そうした方々の話の方がよっぽど理解しやすかったり。
ムダに長い書名についても一応触れてあげると、「短い書名ではどうしても内容を的確に表現しきれない」ということが問題になり、そこであえて長くした、というのが編者の弁です。「それだけじゃないだろ、狙ってんだろ」とは思いますが、まあ、許そう。