『ペンギンの世界』(上田一生:著 講談社)、読了。
ペンギンの生態を紹介する一般向けの本。
「プロローグ」でまずちょっと驚いたのは、日本が世界最大の「ペンギン飼育国」だということ。推計によると世界の水族館等で飼育されているペンギンは各種合計で2万羽近くで、うち日本で飼育されているのは4500羽以上でその4分の1を占めるほどだということ。そういや、日本には各地に立派な水族館があって、どこもペンギン、いますもんね。フンボルトペンギンは中でもよく見かける種類ですが、実は絶滅が心配されているとのことでこれも驚き。野生下の個体数は3万5千羽ほどなのですが、日本では繁殖がうまくいっているということもあって2千羽近くが飼育されているとのこと。印象とギャップがあるわけです。
著者はペンギンの研究者。
原本が刊行されたのが2001年とちょっと古く、その後の研究成果が反映されていない可能性は否めません(刊行時点からはDNA分析や計測用の機器などはかなり進歩があったと思うのでそこは残念)が、ペンギンの生活、体のしくみ、人間とのかかわりなどがコンパクトにまとまっていて読みやすいです。