新規開拓です。新規開拓では毎度おなじみテキサス州オースティンのラジオ局 KUTX のネット放送でかかっていたのが気に入って、というパターン。このパターン、近いとこだと4月に取り上げた Alex G もそうでした。
Jay Som(本名 Melina Mae Cortez Duterte )、2025年のアルバム "Belong" です。彼女、1994年生まれだそうだから、Alex G と同世代か。プロデュースもしたり、Boygenius(!)のツアーでベース奏者を務めたりもしている才女です。
てことで、音楽的にはその Boygenius や同じように初期は自宅制作した作品をアメリカのオンライン音楽配信プラットフォーム Bandcamp に投稿していた Soccer Mommy に通じるものを感じます。もっともこの二者が時折見せる激しさや高揚感はあまりないよう。東洋系(ご両親がフィリピン系だそう)だからか、歌声は柔らかく、アップテンポの曲でもさらっとして落ち着いていて、全体の印象はゆっくりとメランコリックに沈み込んでいくというか。ダウナー寄り。そうだ、後期 Nav Katze にも近いかも。
かつてのロックの「世界を変えてやる!」的な熱量は全然なんだけど、様々な音を駆使してアルバム全体をまじめに気を配って作っている感じがするし、「一撃必殺」的な破壊力のある曲はないけど、耳にスッと入ってきて何度も繰り返して聴きたくなる、そういうところは現代的で、音楽性とは別に Alex G と重なるような気も。
アルバムトータルで高水準だと思いますが、わかりやすいセールスポイントがあるタイプではないので日本ではウケにくいかも。
でも、わたしは気に入りました。最近、アメリカの若手女性はアタリが多くて嬉しい。
"What You Need" と "D.H." が好き。
他の作品も聴いてみよっと。