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蕭寥亭

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今日の本

音楽ビジネス

 『音楽ビジネス』(鈴木貴歩:著 クロスメディア・パブリッシング)、読了。

 書名のとおり、制作、配信、マーケティング、イベント、育成その他、現代の音楽ビジネスがどのような仕組みで成り立っているのかを、業界外の一般の人にも伝わるよう、解説した本です。著者はユニバーサルミュージックなどで音楽ビジネスに携わってきた人。もともと本業がライターではないせいか、時々「説明に言葉が足りてない」と感じる部分もありますが、音楽ビジネスの幅広い分野について読みやすい文章で書いていて、おもしろかったです。

 『経済はロックに学べ!』をおもしろいと思った人だったら、楽しめるのではないでしょうか。あちらよりずっと現場・実務よりですが。

 去年(2025年)10月の発売なので、まさに最新に近い業界動向を知ることができます。

 音楽の世界はずっと前から技術や社会の変化を受けて大きく変化し続けてきたところですから、今さら本書を読んで驚いている場合じゃないかもしれませんが、配信をほとんど利用せず、未だにCD主体で音楽を聴いている者としましては、お口ポカンと開けて「ほわーっ、そーなんだぁ」とお上りさん状態です。

 加えて、巻末の対談で現代日本のシンガーソングライター syudou が自身の音楽経歴を語り、そして「一生勉強」と言っているのを読むと、メンバー誰一人として財政面を管理できる人間がいなかったとか、PCじゃなくて車両に搭載された録音機材(!)を使って録音したとか、毎度酔っぱらってステージに上がったとか、自宅でカセットテープに録音した曲をほぼそのままアルバムに入れてしまったとか、度を越した乱行でホテルから宿泊拒否されるようになったので偽名(フリートウッド・マック)で予約するようにしたとかいう、どこぞの70年代バンドのことが、戦国時代の山賊の話のように思えてきます。50年たつとこうなるのね・・・。

 そうそう、読むなら今のうち、という本でもあるかもしれません。とにかく変化の速い世界なので、5年後に読んだら古臭く感じてしまうかも。