5月に徳島に行きました。その時、現地でお土産で買ったのがこのCD。
「阿波の遊行」、2枚組です。
舞踏家の檜瑛司という人が四国の民謡を求めて1968年から20年間現地で録音した膨大な音源を、阿波の民謡を中心に久保田麻琴がプロデュースしたものだそうです。久保田麻琴といえば今年 "Sketches Of Myahk" を聴いていましたな。
こういうのが楽しいと思えるようになったのはトシを喰ったからかしら?(苦笑)
現地録音なので音はスタジオ作品のようにきれいではないし(背後の方がなんかザワザワしてたり、咳き込む様子が入っていたりします)、プロではない一般の人が歌ったり演奏しているものがほとんどなのでしょうから、素朴なものです(いくつかある芸者さんの唄は別ですが)。おまけに古い言葉なので、何を歌っているのかわからないものも多いです。商業音楽のようなものを期待すべきではありません。
でも、なんだか楽しい。2枚繰り返し聴いていました。
とっても優しい女性の声で「このかんかん坊主、糞坊主」と歌われているのがおかしい「かごめ歌」。
「神山町の浄瑠璃崩し・二上音頭」はおっちゃんがイカれたノリですごいぞ。
歌い終わってケラケラ笑っているおばあちゃんたちがかわいい。
「亥の子唄」というのが2つ、名前は同じだけど内容が違う唄が入っていて、「亥の子」ってなんだろうと思い、調べてみると主に西日本で見られる行事で、子どもたちが家々を巡って棒で地面を叩いたりお札を渡したりするとその家の人がお返しにお菓子をあげたりするというものだそう。その時、子どもたちが歌うのが「亥の子唄」。わたしは埼玉出身なんでこういう行事があるとは知りませんでした。
唄は地域によって違うそうで、このCDに入っている唄の一つは「モチくれる家は福入れ、くれん家にはビンボ入れ」ということを歌っていますが、・・・これって最近流行しているらしい欧米由来のあの行事に似ていないか? 流行らせるんならこっちにしようぜ、時季も近いみたいだし。
「祖谷の粉引節」はとてもいい声。伴奏なし、哀調を帯びたメロディ、よくとおる張りのある声。収録場所は祖谷の老人ホーム! 洋楽ばかりで、こういう節回しは久しく聴いていませんでした。いいものです。
本作は2018年に出たものですが、8年もたった今年、続編が出るそう! 聴きます。