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蕭寥亭

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今日の映画

オールド・オーク

 ケン・ローチの新しい映画、観てきました。これが彼の最後の作品になる(彼は今年90歳、しかたないです)そう。

 『オールド・オーク』です。

 舞台はイギリス北東部のある街。かつては炭鉱で栄えたが今ではすっかりさびれている。街がシリア難民の受け入れを始めたことで波紋が生じる。地元住民のたまり場のパブでは外国人を非難する言葉が飛び交うが、パブの経営者・TJはそうした状況に心を傷めている。そこへシリア難民の一人・ヤラが訪ねてきて・・・。

 『わたしは、ダニエル・ブレイク』『家族を想うとき』に続く「イギリス北東部3部作」の最終章という位置づけだそうです。

 前2作同様、日本と共通する問題が描かれています。『わたしは、ダニエル・ブレイク』は病気を抱えた失業者とシングルマザーの交流、『家族を想うとき』はともに厳しい労働条件で働かなくてはならない契約宅配ドライバーと介護士の夫婦の家庭、本作では地場産業の衰退により貧困にあえぐ街と外国人排斥。「イギリス北東部3部作」ということですが、日本も、そして日本以外でも当てはまるテーマだと思います。  

 前2作と比較してお話が練れていないというのがわたしの評価です。厳しいですが。場面場面のつながりがうまくいってないし、描写がぎこちない作品になってしまったと思っています。

 しかし、感じるところは多い映画でした。

 バカ単純なところでは「とにかくビンボーが悪いんだよね」とまず思ってしまいました。ビンボーだと他人を思いやる余裕なんてなくなるし、他人のためにがんばろうとしても壁にぶち当たってしまう。

 過去にも人助けをしてきたらしいTJの人生のうまくいかなさ加減がやるせないです。「負け続ける良心」というものを象徴しているようで。ケン・ローチだけにそこに安易な救いは提示しませんが、だからといって希望は捨てないという姿勢を見せるのもらしいというか。