お粗末個人サイト 

蕭寥亭

 開店休業の記  
Blueskyへのリンク用アイコン 読書メーターへのリンク用アイコン

今日の本

アメリカ 崩壊の地をゆく

 『アメリカ 崩壊の地をゆく』(國枝すみれ:著 毎日新聞出版)、読了。

 新聞記者である著者のアメリカ取材の本は、以前に1冊読んでいます。

 前の『アメリカ分断の淵をゆく』は2022年の発売で、銃犯罪、差別、ドラッグなどアメリカの抱える様々な社会問題を現地の人に直接会って話を聞くことで描いていくというものでした。

 本書はその3年後、2025年末の発売で、アメリカの現地の人に直接会って話を聞くという取材方法は同じですが、テーマがほぼ「トランプ再選後変容するアメリカ」に絞られています。

 前作同様、読み応えのあるものですが、アメリカを愛する著者の「どうしてこうなってしまったのか?」という暗澹たる思いがさらに濃くなってしまっていることが伝わってきます。

 多くのアメリカ人が内戦を現実的な可能性として考えるようになってしまったというのはいったい・・・。

 取材先はMAGA派、移民、国境地帯の住民、ローカル新聞社といろいろですが、そのレポートを読んで共通して感じるのは洪水のように流れ込んでくる不確かな情報(というより偽情報というか)の中で妥当な判断をすること、「正確な情報」にたどりつくことの難しさです。

 「正確な情報」を手に入れるために手間も暇もお金もかかるのだけど、ネットで安易に無料の情報を手に入れてそれでよしとしてしまっている我らにその負担を受け入れるするつもりがあるのかというと・・・、だしねぇ?

 アメリカほど過激ではないにせよ、日本でも同じような徴候が現れているのは感じますし、気がかりでなりません。こんなところまで「アメリカがクシャミをすると、日本が風邪をひく」なんてことにはなってほしくないのですが。