このシリーズといえば民族音楽。これまでインドネシア、ジンバブエ、トリニダード、韓国、チベット、ブルガリア、中国、東アフリカ、パキスタン、イラン、トルコと聴いてまいりましたが、実は日本もあります。我々からすれば「伝統音楽」ですが、外国からすれば民族音楽の一種になるわけですね、当たり前ですが。ノンサッチってアメリカのレコード会社だし。
で、タイトルがそのものズバリ『尺八の世界』です。英語だと "Shakuhachi The Japanese Flute" となっています。ジャパニーズ・フルートですか。
演奏は宮田耕八朗という人。1938年の生まれとのこと。本作に収録されているのは1976年の北米公演からのものだそうです。スタジオ録音かと思うくらいきれいな音です。5曲収録で、全曲、他の楽器の伴奏はなく、尺八のみの演奏です。
良い。寂寥という言葉がぴったり。和楽器の中では華やか、賑やかなお琴や三味線より尺八の音が好き。広い空間の中でポツンと響く、こういうひたすら物悲しい音を良いと感じるのは、やはり日本的な感覚なのでしょうか?
つっても、こうやってちゃんと(アルバム1枚分とか)聴くのは初めてじゃないかな。洋楽なら何百枚も聴いているのにな。以前はテレビ時代劇の中で使われたりして半端に聴くことはあったけど、今じゃそういうことも亡くなって・・・。もう少し心がけて聴いてみようかな。