『「性格が悪い」とはどういうことか』(小塩真司:著 筑摩書房)、読了。
書名がなかなかそそられるものである反面、世にたくさん出ている「性格」を売り物にした本の中にはかなり怪しげなものも見かけるので、用心しいしい読みましたが、本書はまじめに書かれたものであることはまちがいないと思います。著者は心理学の研究者。
「性格が悪い」って、かなり主観的な価値判断が入り込みやすいものでしょうから、学問的な研究対象としては難しいのではないかと思うのですが、そもそも「性格」とはなにかということを最初の方で簡単に解説した上で、「悪い性格」≒「ダークサイドの心理特性」ということで、ダークな特性として典型的な「マキャベリズム」・「サイコパシー」・「ナルシシズム」・「サディズム」の4つを中心に解説していきます。
きちんとした学問的な裏付けを元にした本であっても文章は柔らかめで読みやすく序盤は興味深いのです。しかし、まじめさが災いしたのか、律儀に研究成果を紹介していくのですが、中盤はその羅列のようになってしまい、読んでいて頭に入りにくくなるのが惜しいです。