『インド神話』(上村勝彦:著 筑摩書房)、読了。
日本の創作の世界、コミックやゲームでよくインドの神様が出てきます。インドラとかガネーシャとかガルダとか。でも、名前だけで、もともとどんな神様なのか、よく知リませんでした。少し勉強してみようかなと思って選んだのが本書。『物語北欧神話』を読んだのと同じような動機です。
インド神話の大叙事詩『マハーバーラタ』に登場する神々を、その物語とともに紹介する本です。著者は古代インド文学研究者で『マハーバーラタ』の邦訳も出しています。
まず、仏教に取り入れられた神様が数多く出てきて、その起源を知ることができるのが楽しいです。帝釈天、弁天、毘沙門天、韋駄天、夜叉羅刹・・・。
北欧神話でもそうでしたけど、インドの神様たちってズルくない!? 時々、敵対する側が気の毒になります。
それと、ものすごい苦行をすると、とんでもない願いがあっさり聞き入れられてしまうのが特徴的に思えます。苦行万能主義というか、神様たちの敵でさえ苦行をすると「ほぼ」無敵の力を獲得できてしまったりします。
しかし、苦行者の呪いで王の兵たちがみんな便秘になってしまうというのは・・・(笑)。どんな呪いよ?
なにせ古代神話なので展開は混沌としています。なじみのない地域のお話でもありますので、なかなか全体像は把握しにくいです。でも、おもしろいです。