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蕭寥亭

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今日の本

ガイドブックにないもうひとつの東京を歩く

 『ガイドブックにないもうひとつの東京を歩く』(井上理津子:著 解放出版社)、読了。

 「観光的でない東京」を歩いてみる、という企画で雑誌連載された記事全15回をまとめた本です。

 たしかに観光客はあまり行きそうもないところが選ばれています。

 ただ、選ばれている地域は東京の東部が多くて、埼玉県南東部・東武伊勢崎線(スカイツリーライン? 何それ?)沿線の民であるわたし自身にとっては、ちょっと知っているとかそばを通ったことぐらいはあるという地区がほとんどでした。まったく知らない、近くにも行ったことがないところというと、横田基地ぐらいかな。なので、個人的に新鮮味はあまり感じなかった反面、「おぼえのあるあの街でそんなことが」というところがおもしろかったです。

 著者が関西出身で東京の街とほどよい距離感があるのもよかったです。

 初回冒頭から「浅草駅から歩くようなスピードで走り出した東武電車」なんてのは、沿線の民としては笑ってしまいます。で、行き先が東向島。『濹東綺譚』の舞台ですね。

 もともと玉ノ井駅だったことをおぼえている世代でもございます。駅名を変える時、その理由が表向きはっきりしていなかったので不審に思ったものでした。いわくのある地名だったからですね。現在の東武鉄道サイトの東向島駅案内でも「昭和62年、惜しまれながら住居表示にならって現在の駅名に改称されました。」などとぼかしているのがなんともいえません(惜しまれたんなら、なぜ変えたの?・笑)。いろいろあるものでございます。改称から40年近く経ちましたが、今でも東向島駅の駅名標には「旧玉ノ井」って追記されてるんじゃないかしら。

 山谷の回では南千住から始まります。「首切り地蔵」がでてきます。子どもの頃からお馴染みです。とても大きなお地蔵様で、東京メトロ日比谷線が地上駅の南千住から地下に入る手前でよく見えます。

 などと、街の風景を思い出しながら読みました。