『もっと知りたいパウル・クレー』(新藤真知:著 東京美術)、読了。
初心者向け美術案内らしい「アート・ビギナーズ・コレクション」というシリーズの一冊です。
副題に「生涯と作品」とあるように、クレーの生涯、幼少期から亡くなるまでをその作品とともに紹介する本です。といっても、100ページに満たない薄めの本ですから、そんなにみっちりと中身がつまった内容ではなく、サラッと駆け足で。でも、初心者にとっつきやすい構成とわかりやすい文章で、好感が持てます。
パウル・クレーは、「好きな画家は?」と訊かれれば、絵画芸術に不案内なわたしがパッと思いつく一人です(あとは安野光雅とかエッシャーとか、くらいだろか?)。
絵は好きでしたけど、彼がどんな人でどんな生涯を送ったのかは、あまり知らなかったので、わたしにちょうどいい内容でした。
驚いたのは彼が10歳くらいの時に描いたという、当時住んでいたスイス・ベルンの風景画。すでにウチに飾りたいくらいの水準です。才能のある人って違うのね、と早くもため息が出てしまいます。
やっぱり色使いが素敵。何描いているのがよくわからないものが多い、いや、ほとんどだったりするんですけど、なぜか観ていて楽しくなってくるものがたくさん。
優れたバイオリン奏者でもあったというクレーは、バッハが好きだったそう。わたしも!
反対にバッハは好まなかったというヒトラーは、クレーを退廃芸術家として迫害しました。くそっ、くたばれ、チョビヒゲ!(もうとっくに死んでるけど)
「月は昇り、日は沈む」とか「黒の王子様」とか「征服者」とか、いいなぁ。他にも他にも・・・。
今度は良い画集があればじっくり観たいです。