『イスラーム圏で働く』(桜井啓子:編 岩波書店)、読了。
ビジネスのためにイスラーム圏に渡り、働き暮らした人13人の講演もしくはインタビューをまとめた本です。一口にイスラーム圏といっても大変広いので、エリア別に湾岸諸国・アラブ諸国・イラン・トルコ・南アジア・東南アジア(日本を含む)の6章で構成されています。
少し前(2015年)に出版されたものですが、こうした本が企画されたのもイスラーム圏でのビジネス機会の増加・多様化が背景にあります。それまでイスラームとは特に関わりのなかった人が、仕事の都合で突然イスラーム圏へ行って働かなければならなくなるということも増えてきています。そうした人たちが限られた時間で少しでもイスラーム圏の知識、特にビジネス・生活のための実践的な知識を得られるように、という本だそうです。
ですので、学問的な本ではなく、経験知を集めたやや実用寄りの本ということになります。
もっとも、イスラーム圏でビジネスをするつもりがなくてもイスラームの人たちに関心があるなら、おもしろい本だと思います。
思い出したのはやっぱり『サトコとナダ』。こちらの方が少々お堅い内容ですが、あれ読んでおもしろいと思った人なら、オススメできるかも。