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開店休業の記

今日の本

スモール・フェイセス/フェイセズ/ハンブル・パイ

 『スモール・フェイセス/フェイセズ/ハンブル・パイ』(シンコーミュージック・エンタテインメント)、読了。

スモール・フェイセス( Small Faces ) 、そしてスモール・フェイセスから派生したフェイセズ( Faces )とハンブル・パイ( Humble Pie )、さらにそれぞれのメンバーのソロ等まで網羅して作品を紹介するというもの。今年出たばかり。A4判の大型本の約400ページとボリュームたっぷり。

 活躍時期は1960〜70年代とずいぶん昔のことになってしまったこの3バンドのいずれかが、最近の日本で脚光を浴びたってこともなさそうなのに、ずいぶん力の入った本が出たものです。ほぼ同時期に出た Faces のボックスセットに合わせた? とも思ったのですが、あのボックスセットについての記述はほんのちょっぴり。発売時期が重なってしまったのであわてて追加したような体裁なので、それはないか。

 Small Faces 〜 Faces 〜 Ronnie Lane についてはすでに洋書でいろいろ読んでいたので、特に目新しい発見はありませんでしたが、Humble Pie については追っかけてなかったので参考になりました。こうしてみると、Rod Stewart って今に至るまでずっと第一線なんだな。それはやはりさすが。

 見どころは大判のサイズを活かした写真でしょうか。かつての音楽誌『ミュージック・ライフ』に掲載されたものをふんだんに使用しており、他では見られないようなものがあるのはありがたいです。1974年の Faces 日本公演時の写真もあるのですが、ステージのバックボードにはメンバーが嫌っていたという "ROD STEWART & THE FACES" の文字が確認できたりして・・・。コンサートの後で Mac が暴れたりしなかっただろうか?

 一点、指摘したいのは Ronnie Lane の "Anymore For Anymore" の項で、参加ミュージシャンにグラハム・リンとありますが、これはグレアム・ライル( Graham Lyle )のことですよね?