『転がる珠玉のように』(ブレイディみかこ:著 中央公論新社)、読了。
このところ、旧著の新装再刊が続いていた著者の、こちらは新しいエッセイ集です。女性誌に2021年から今年にかけて掲載された文章をまとめたものになります。
今日の本 - 『ブロークン・ブリテンに聞け 社会・政治時評クロニクル2018-2023』
今回は、息子さん中心ではなく、音楽や政治といった特定のテーマがあるわけでもなく、著者の身辺・生活でその時々に起こったことを綴っています。そのため、焦点がややぼやけて漫然とした感じも受ける一方、書かれた時期が現時点から数年内の範囲で、かつわたしは著者とは年齢が近いこともあり、こちらとしても身近に感じられるような出来事が多かったようにも思います。
それにしても、プレゼントのケーキを「ミカコのことだから、待ちきれずに休憩室で食べるかもしれない」と年若い同僚に思われてて、しかもそれが図星だったりする著者ってどうなの!?(笑)
コンビニの冷凍大学芋については、本書を読むまでわたしも全然知りませんでした。今度買ってみよう。
また、「1980年代のデュラン・デュランのコンサートチケット発売日以来、見たこともない長さ」の行列とか、特定層以外理解しにくい表現があったりしますが、わたしはわかるんで、いいです。