『あさいち』(大石可久也:絵 輪島・朝市の人びと:語り 福音館書店)、読了。
絵本です。石川県「輪島朝市」の風景を描いたものです。ずいぶん前、1980年に刊行された作品でしたが、能登半島被災地の一日も早い復興への願いを込めて今年復刊されたのだそう。本作品の利益は、能登半島地震災害義援金として、日本赤十字社に寄付されるとのこと。
出版元によれば、「読んであげるなら:4才から 自分で読むなら:小学低学年から」だそうです。でも、今、これは大人が読んだ方が感じるものが多いかもしれません。1980年に刊行なら、登場するじいちゃん、ばあちゃんは多分、わたしの祖父母世代。行ったことがない輪島の朝市ですが、雰囲気がなんだか懐かしい。
ごく短いものです。作者の代わりに「輪島・朝市の人びと:語り」と表記にあるように、物語ではなく、朝市の人たちの会話でその様子が描写されています。言葉はもちろん地元の方言。
いつか、行ってみたいです。