『デイドリーム・アワー』(九井諒子:作 KADOKAWA)、読了。
九井諒子作品をもう一つ。「九井諒子ラクガキ本」とあるように、マンガ単行本というより(マンガもちょっとあるけど)、イラスト集のような内容です。収録されているもののほとんどが『ダンジョン飯』関連です。
今日のマンガ − 『ダンジョン飯 ワールドガイド 冒険者バイブル 完全版』
こうして最終的には一冊の本にまとめられて日の目を見たわけですが、もともとはどれも作者が自分のために描いた「ラクガキ」だったんだそうです。『ダンジョン飯』が長期連載だったにしても、仕事以外でこれだけの量の絵を描いていたとは、職業漫画家の業をみる思いなんでございます。
そして、妙に料理や食事の場面が多いところにも、作者固有の業をみる思いなんでございます。
女性漫画家(だよね?)だけに、女性キャラの個性の描き分けが特に上手。お化粧の過程とか各女性キャラを同じ髪型にしたらどうなるかとか、そうしたことに無縁な野郎どもでは思いもつかないことじゃないかと。
『ダンジョン飯』本編連載中から思っていたのですが、本作観て、改めてマルシルってお笑い場面で必須のコケ役兼作者用イジられ要員なのではないかという疑いがますます濃くなりました。踊ったり、魔物のコスプレさせられたり・・・(やっぱり変な衣装担当なのね)。
てなことをおもしろがれる人には楽しいと思います。あくまでイラスト中心で、物語を読ませる作品としてのマンガとは別物ですが。わたしは楽しかったです。