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開店休業の記

今日の音楽 ー ひょっとして老害化しているかもしれないわたし

Come Around And Love Me

 いつものようにアメリカはテキサス州オースティンのラジオ局 KUTX のネット放送を聴いていたら、ちょっといい感じのソウルが流れまして。

 「おおっ、誰だろ? 70年代物かぁ、あのへん、あんまり詳しくないからわからんけど、気になるな。」と KUTX のサイトでアーティスト名・曲名を確認すると、Jalen Ngonda という知らない人。さらに調べると、その曲 "That's All I Wanted From You" は70年代どころか、去年2023年に出たアルバムの収録曲で、Jalen Ngonda その人は1994年生まれらしい。ブッッッ!?

 勘違いしたのは、わたしの耳が腐ってるからじゃないと思います、多分。

 YouTube とかにも音源はあるので、まあ、聴いておくんなせぇ。黙って聴かされたら、時代間違える人、続出だと思うんですけど。

 Jalen Ngonda はアメリカ・メリーランド州生まれで、お父さんの聴く音楽影響を受けたとか(なるほど、それか)。2014年に英国に移住して以来、そちらを活動の中心にしているそう。本作 "Come Around And Love Me" がデビューアルバムです。

 アルバムで聴いてみると、"That's All I Wanted From You" だけがそうだったってことじゃなくて、全編がそう。

 声も音もしっとりとした、聴いていて心地よい感じで、けっこう気に入っているのですが、戸惑いはなかなか消えません。今の時代に、これでいいの?

 今風のソウル系の音作りがあまり好みではないわたしとして歓迎してもいいのかもしれませんが、でもね、2023年にこんな、まんまのもの、作るってどうなのよ?

 むしろ、そういうこと、気にするべき時代じゃないんだ、こだわる方がおかしい、というのも薄々気がついて入るんですがね(苦)。