「無料で1ヶ月お試し」ということで加入してみたネットサービスで、無料で観られる動画があるとかで。そのネットサービスに加入したのは別の目的だったんですが、せっかくだから何か観てみることにしました。
でも、映像作品にはあまり関心がないので、アテがない。適当に検索かけていたら Tom Petty のドキュメンタリーが引っかかりました。
"Somewhere You Feel Free" 、Tom の諸作の中でも特に評価が高くセールス的にも突出した結果を残した "Wildflowers" 制作の過程をとらえたものです。2021年公開。その前年に発見されたフィルムを元にした作品です。
すでに主役が故人になってしまっているからなんでしょうが、やたら「 Tom はやっぱりスゴかったんだ!」ってな礼賛調が若干過剰気味で、クドさを感じてしまいました。皮肉屋でもあった Tom 本人がこれ観たらどう思うかな。そこは少し減点。
そこを大目に見られるのであれば、やはり貴重な作品です。Tom のファンなら、"Wildflowers" が好きなら観ておくべきだと思います。
「これはバンドの作品じゃなくて、シンガー・ソングライターの作品なんだ」という Tom の発言に、首を思いっきり縦にブンブン振ってしまいました。そうだよね。作風は明らかにそう。
でも、「半分はバンドの作品」という Benmont Tench の言葉にも納得。結局、何らかの形で The Heartbreakers 全員参加ですから。
その一方で、 "Wildflowers" 発表前にデビュー以来 The Heartbreakers に在籍していたドラムの Stan Lynch が辞めさせられ、代わって Steve Ferrone 加入に至った事情にも少し触れられています。このへんは、バンドの中心人物のソロ活動が周囲に与える影響、グループを長期間維持することの難しさが浮き彫りになっているようで、ちょっと胸が痛いです。
Tom の娘さんによる「父はレーベルとの関係がよくなかった」という発言は、やっぱり・・・、としか(苦笑)。
実は本作、YouTube でも無料公開されています。
そういえば、ネットでそういう情報を見たことがありました。でも、その時は「音楽ならともかく、ドキュメンタリーなら日本語訳がないとキッツいな。日本語版が公開されたら観よう」と思って、それっきりになったんでした。
今回、YouTube の方も確認してみたら・・・、日本語訳、ついてました。設定すれば字幕が付きます。・・・あああああ、またも凡ミス!