『月のケーキ』(ジョーン・エイキン:著 三辺律子:訳 東京創元社)、読了。
少し前に読んだジョ-ン・エイキンを、もう一冊。
今日の本 - 『月のしかえし』
こちらは短篇集です。13篇収録。
どれもファンタジックな内容に古風な語り口の文章なのですが、その多くは舞台が現代。その「ズレ」みたいなところがちょっと不思議な味わい。
これは童話なんでしょうかね?(古風なので、児童文学というよりは童話といった方が合っているような気がします)でも、どの結末も子どもには納得しにくいような・・・。大人向けかしら? 訳者は子ども向けと考えているようです。そして「子ども向けにレベルを下げて書く」ようなことをしていないので、このような作品になっているとしています。
読みやすいですが、万人向けとはまた違う感じ。
「〇〇卿」なんて人物が出てくるところなんかはイギリスっぽいですね。しかも悪役(笑)。