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開店休業の記

今日の本

ひとり出版入門 つくって売るということ

 『ひとり出版入門 つくって売るということ』(宮後優子:著 よはく舎)、読了。

 すべてをコントロールして納得のいく本を作りたいと考える個人による、ひとり出版が近年、増えているそう。本書は、事業として本を作り販売するまでの実務の流れや必要な知識を解説したものです。著者は Book&Design というひとり出版社の代表です。

 先日、『「本をつくる」という仕事』という本を読んでいまして、どちらも出版という仕事に関わる本ですが、あちらは本ができあがるまでの過程に存在する様々な仕事をノンフィクション作家が一般の読者向けに紹介するというものだったのに対し、こちらはひとり出版を始めたいと思っている人が基本的に対象の、実務書に近い内容です。

 なので、ノンフィクション作品のように読める本ではありませんが、文章はわかりやすく読みやすいので、関心があれば門外漢でもなんとかついていけると思います。

 わたし自身はこれまで出版業界とは無縁の仕事をしてきた者で、ひとり出版を始める予定もないのですが、複数ある本の流通方法とか、ISBN の付け方とか、あるいは出版部数や重版を決める時の考え方などを知ることができて、楽しめました。以前から「奥付で発行元と発売元が異なった会社になっている本があるのはなぜだろう?」とうっすら不思議に思っていたのですが、本書でその漠然とした疑問が期せずして氷解。本を読んでいて、こういうことがあるとなんだか嬉しい♪

 出版社の仕事の流れが簡潔にまとまっているので、出版業界への就職を希望している人も一読しておくと参考になると思うのですが、どうでしょう?