Sarah Jarosz の新作が出たというので聴いてみました。今年1月発表の "Polaroid Lovers" です。彼女は久しぶり。2020年の "World On The Ground" 以来です。2021年には基本デジタル配信のみで ”Blue Heron Suite” という作品を出していたそうなのですが、最近まで気がつかなくてわたしは未聴です。
今日の音楽 − "World On The Ground"
1曲め "Jealous Moon" で、エレクトリックギターがギャンギャン鳴ってって、ドラムもドカドカで、いきなり驚き。
"World On The Ground" やそれ以前のアルバムの中心であったフォーク/カントリー寄りの曲もあるんですが、全体を通してもロック色が非常に強く出ています。それもオルタナティブ以前のアメリカンロックに近い感触で。
それもあってか、輪郭が強調された感じを受ける曲が増えまして、これまでの彼女がやや渋めの立ち位置だったのを、より一般にアピールできるようにという音を狙ったのかしら。
ジャケ写の彼女が、以前とずいぶん雰囲気が変わっていたので、聴く前から、「これは路線変更してくるかな」とは思っていたのですが、はっきりと変えてきましたね。
今回、全曲が彼女と他の人との共作になっています。カバーも Sarah Jarosz 単独名義もなし。そのあたりも変化を強く意識していたようにもとれます。
ほとんど印象に残らなかった "World On The Ground" に比べて、こちらの方がずっと好みは好みなんですが、その一方で「この路線でよかったんかな?」という戸惑いも感じています。