先日、故障した SSD を取り替えることになり、結果的に OS も入れ替えることになりました。Linux Mint 21.3 "Virginia" です。
インストール作業をしながら、手順の記録代わりにスクリーンショットを撮っていました。せっかくですので、ここにアップしてインストールの流れを書いておきます。Linux Mint のベースとなっている現行の Ubuntu でもほぼ同じです。何かのご参考になれば。
まず、インストールイメージをダウンロード。わたしは保守的でより安定していると言われていた MATE Edition を使ってきましたが、今回は現在主流となっている Cinnamon Edition にしました。
以前、Linux Mint は外部からの侵入により、イメージファイルを改竄されたことがあります。
インストールガイドにある手順に従って、イメージファイルのチェックをお勧めします。
インストールイメージから DVD なり USB なりで、インストールメディアを作成するのですが、SSD 取り替えの記事にも書いたように、Linux Mint 標準の USB Image Writer には問題があるようなので、別のイメージライターを使った方が良さそうです。
さて、インストールメディアから起動すると、画面左上に Install Linux Mint というアイコンが表示されます。
このアイコンを開くとインストーラーが起動します。
最初は言語の選択になります。
日本語は一番下の方にあります。
標準対応していない動画や音楽のデータを再生等に必要なソフトウェアを追加でインストールするかを選択します。後からインストールすることもできるので、どちらを選択してもあまり問題ありません。わたしはチェックを入れて最初からインストールすることにしました。
インストールの種類を選択します。インストールするPCのディスクの状態によって、表示される選択肢が変化します。上の画像にはありませんが、すでに別の OS がインストールされている場合は、その OS と同居させるかどうか、といった選択肢が表示されることがあります。
空のディスクにインストーラーお任せでインストールする場合は、「ディスクを削除して Linux Mint をインストール」になります。
わたしはデータを保存する /home とそれ以外を別のディスクにしたかったので、「それ以外」を選択しました。
インストール時点で、わたしの PC にはディスクは2つ。買ったばかりで未使用の SSD(/dev/nvme0n1 と表示されている)と使用してパーティションがすでに切ってある HDD(/dev/sda と表示されている)です。HDD を /home 用に、SSD をそれ以外のシステム用にします。
まず、SSD を選択して(選択すると背景・青に白抜き文字になります。)「新しいパーティションテーブル...」ボタンを押します。
注意が出るので、一応、一考。よければ「続ける」ボタンを押します。
/dev/nvme0n1 の下に新しく「空き領域」ができています。この「空き領域」を選択して「+」ボタンを押します。
「パーティション作成を作成」のポップアップが出ます。ここで設定をします。初期状態がこれ。
わたしは現在主流の UEFI を利用した起動(前述のインストールの種類の選択で「ディスクを削除して Linux Mint をインストール」した場合もそうなる)にするので、まず EFI System Partition を作ります。
サイズは Ubuntu の通常サイズは 300MB なのだそうなので、少し余裕をみて 512MB にしています。
利用方法を「EFI System Partition」にします(マウントポイントの選択は消えます)。これで「OK」ボタンを押します。
/dev/nvme0n1p1 というデバイスがタイプ efi で新しくできています。先頭から使っているはずなのに /dev/nvme0n1p1 の前に空き領域が 1MB あります。原因は不明ですが、常にこうなります。後述の HDD でも同じです。無視して問題ないようです。
/dev/nvme0n1p1 の次にある残りの空き領域を選択して「+」ボタンを押します。
この領域を /home 以外のシステム用にします。今度は残りサイズを全部使い、利用方法を「ext4 ジャーナリングファイルシステム」、マウントポイントを / に選択します。これで「OK」ボタンを押します。
今度は /dev/nvme0n1p2 というデバイスがタイプ ext4 、マウントポイント / で新しくできています。
次に /dev/sda を選択します。こちらも /dev/nvme0n1 同様、「新しいパーティションテーブル...」ボタンを押して、改めて空き領域を作ります。
空き領域ができたので、選択して「+」ボタンを押します。
こちらは /home 用にするので、利用方法を「ext4 ジャーナリングファイルシステム」、マウントポイントを /home に選択します。サイズを全部使います。これで「OK」ボタンを押します。
/dev/sda1 というデバイスがタイプ ext4 、マウントポイント /home で新しくできています。やはり前後に空き領域がありますが、無視します。「インストール」ボタンを押します。
ここでも注意が出るので、一応、一考。よければ「続ける」ボタンを押します。
どこに住んでいますか? と訊かれます。日本語でインストール設定を進めると最初から「Tokyo」が選択された状態で表示されます。日本にお住まいならこのまま「続ける」ボタンを押します。
あなたの情報を入力してください ということなので、適宜入力します。
インストールの設定はこれで終了。「続ける」ボタンを押すと、実際のインストールが始まります。
インストールが終われば、再起動するよう、メッセージが出て、再起動するとインストールした OS が使えるようになるはずですが・・・、幸運を祈ります。