『だんだんできてくる 城』(三浦正幸:監修 イケウチリリー:絵 フレーベル館)、読了。
「おなじところから工事げんばを見つめてみた」絵本シリーズ・『だんだんできてくる』の第五弾。道路、マンション、トンネル、橋、ときて、今回はなんと城! これは意表を突かれました。
前の4巻までは全て監修を担当していた鹿島建設もこれはさすがに無理だったか(笑)、今回は日本の建築史の研究者が務めています。
現代から400年以上さかのぼるだけに、難易度は格段に上がったのではないかと思われますが(実際の現場を写真に撮ってくるわけには行かないもんね)、何もないところからお城と御殿が出来上がるまでを、工程ごとにちゃんと流れで描いています。
働く人たちの姿を見ると、腕も膝もむき出し、裸足が多いし、メットは当然無し。これで土木建築なんて、昔は大変。労災事故多かっただろうな。
巻末には現存する天守と職人さんたちの紹介も。大人としては欲を言えば、使われた道具の説明とか、もう少し欲しかったところですが、今回も楽しめました。
今日の本 − 『だんだんできてくる 橋』