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開店休業の記

今日の本

素晴らしき別世界

 『素晴らしき別世界』(トーマス・ハリデイ:著 水谷淳:訳 山と溪谷社)、読了。

 イギリスの古生物学者の案内による過去の地球への仮想探訪記です。現代に近い時代、新生代第四紀更新世からさかのぼっていき、古生代カンブリア紀までの16の時代(この間、約5億年)について、世界のある1地点(平原、島、南極、海底と場所はさまざま)を選び、現代の科学で明らかになっている当時の地形、気候、生態系を紹介していきます。

 『恐竜研究の最前線』を読んだ時も感じたことですが、こうした太古の時代について、わたしが十代のころとは比較にならないくらい研究が進んでいて、この本のかなり詳細な描写が可能なくらい状況が判明している、ということが驚きでした。

 500ページと厚めの本にびっちり内容がつまっているという感じで、読みとおすのはそれなりに骨でしたが、時代遅れの知識を更新する機会となる、有意義な読書となりました。時々、こういうのは読まないとなぁ。

 欲をいえば、各時代の様子を描いたイラストか何かがもっとあれば、さらに理解しやすかったと思います。各時代につき一つ、その時代の生物のイラストがありますし、その時代の光景を説明する文章も工夫されていることはわかりますが、それでもイメージしきれず消化不良になってしまった感は残りました。

 あと、これは内容の問題ではないのですが、気になった点が一つ。よくあるように参考文献リストの番号と対応するカッコ付数字の記載が行間にあるのですが、肝心の参考文献リストが本からなぜか欠落しており、ネット上での公開になっています。

 これはミス? それとも意図してこうしたのかしら?