だいぶ間が空きましたが、またパブ・ロックのコンピレーション "Surrender To The Rhythm" 収録アーティストから、気になった人たちシリーズです。
今回は Thin Lizzy 。Mott The Hoople 同様「この人たちってパブ・ロックなの?」という疑問もあるのですが。パブ回りもしてたらしいけど、アイルランドのバンドだし、大ヒットもあるんだしなぁ。まあ、いいや。
Thin Lizzy 自体は以前に聴いたことがありまして、代表作の "Live And Dangerous" です。
非常に良かったです。これはライブ・アルバムでしたから、今度はスタジオ作にしようかと思ったら、この人たち、10作以上出しているので、どれにしたらいいのか、わかんなくなり・・・。また編集盤にしました。3枚組の "The Essential Thin Lizzy" です。
これもいいですね。時々あるメタルっぽい音は好みじゃないですが、エネルギー持て余し、肩に力が入りまくり、無闇矢鱈と意気がった若い衆による、ケレン味たっぷりのロックンロール! いや〜、派手派手、派手にかましてるわ(笑)。今聴くと微笑ましいくらいですが、「70年代はこうじゃなくちゃね!」とか、意味不明に讃えたくなります。
そうかと思うと "Dancing in the Moonlight (It's Caught Me in Its Spotlight)" とか "The Sun Goes Down" とか、単なる熱血単細胞ではできないヒネリを見せてくれるのも素敵。
"Whiskey In The Jar" はクレジット見ると、伝承曲が元らしいです。このへんもアイルランドのバンドらしくていい感じ。
レーベルをまたいだ51曲収録。時代順になってない曲の並びは若干疑問ですが、代表曲はほぼカバーされているらしいです。ボリュームたっぷりでも、胃もたれする感じはないし、聴き飽きない。リーダーの Phil Lynott の生前に聴く機会はなかったのですが、良いバンドだったのですね。