『ダンジョン飯』1〜14(九井諒子:作 KADOKAWA)、読了。
連載開始からほぼ10年をかけて完結。アニメ化されるくらいの人気漫画なので説明不要かと思いますが、ドラゴンに喰われてしまった仲間を蘇生させるため、迷宮を探索する人間・エルフ・ハーフフット・ドワーフの一行(メンバーに変動あり)のお話。それだけならファンタジー系によくありそうですが、特異なのは倒した魔物を料理して食べてしまう、というのが物語の重要なポイントになっていること。これが強力にお話を引っ張ります。
ある種、冗談みたいな設定なんですが、これで10年充実した内容で描き続けたことに拍手。1巻の帯見たら作者の「初の長編作品!!」って書いてあったよ。それがここまで・・・(感慨)。
ウィザードリィ系のロールプレイングゲームを思い出すお話で、っていうか、作者、きっと好きなんじゃないだろうか。RPGやってると資金不足が辛くなってくること、多かったんですが、たしかに倒した魔物を食料にすれば助かるなぁ、盲点だった・・・。しかもそれを創作につなげるとはすごい。やっぱり、忍者はクリティカルヒットだよね、ロビン・ウィンドマーン(末弥純:画)がカッコよかった・・・(妄)。
番外編で『ダンジョン飯 ワールドガイド 冒険者バイブル』(九井諒子:作 KADOKAWA)というのが出ていて、こちらも読了ですが、これがまたロールプレイングゲームの攻略本そっくりの作りで嬉しくなります。
ハーフフットの種族としての呼称について、「なんか共通語では発音を憚られる単語だったらしく・・・結果それを回避するため呼称の乱立が・・・」と説明があり、著作権上の問題であの有名な種族名が使えないことを匂わせているようで、笑いました。