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開店休業の記

今日の音楽 ー 健在でした

Unfinished Business

 Paul Brady です。2017年の "Unfinished Business" です。オリジナル曲収録の新作アルバムは7年ぶりだそう。「あれっ」と思ったんですが、前回聴いた2015年の "The Vicar St. Sessions Vol. 1" はライブでしかもコンサート自体は2001年のものだったから、スタジオ新作としてはずいぶん間が空いてしまったのね。

 本人の弁ですが、「新しいレコードは時間をかけて作りたかった」のだそう。ただ、その間に音楽ビジネスが激変してしまったので、そもそもアルバム作りすることに意味があるのだろうかと悩んだこともあったとか。ああ、ベテランミュージシャンにとっては、現代の音楽業界はそんな風に感じられる状況なのね・・・。

 新曲9曲と伝承曲2曲。クレジット見て驚きだったのは、多くの曲でボーカルとギターだけでなくキーボード、ベース、ドラムまでこなしてほぼ一人で作っていること。マルチプレーヤーだったのね。「ミュージシャンを集めて、決められた期間内にレコードを作るというプレッシャーが好きじゃない」ってこともあったそう。

 なら、簡素な枯れた感じのアルバムかというとそうではないです(ジャケ写の印象だと、弾き語りかしらとか勘違いしそうですが)。無論、最先端というものでもないわけですが、いい塩梅にポップであり、ロックであり、フォークであるという、オーソドックスでなじみやすい音です。いきなり1曲めなんかはジャズっぽかったりして、意外にも思いましたが、そんな感じで渋めに多彩です。

 そして彼の歌声は健在。本作時点で70歳ということなんで、多少気にもなってたんですけど、心配なし。

 さすがの良作です。