『東武鉄道のすべて 改訂版』(「旅と鉄道」編集部:編 天夢人)、読了。
「鉄道まるわかり」というシリーズの1冊。このシリーズ、本書のような改訂版も含め20冊以上が出ています。本書はその東武鉄道編で、2019年に出ていた同名書の改訂版(2023年9月発売)ということになります。
東武鉄道を企業、路線、駅、車両、歴史、魅力の6項目に分けて紹介するというもの。鉄道マニア向けという深いものではなく、鉄道には興味があるけどマニアというほどではない、ぐらいの層が対象でしょうか。あと、わたしのように、沿線育ち、学校・勤め先の最寄り駅も東武だったとかいう人にも。
最初の章は東武グループの企業案内みたいな内容になってまして、こういうのはむしろ鉄道マニアにはとばされてしまいそう。野岩鉄道がグループ会社というのは、ああ、なるほどね、という感じでしたが、上毛電鉄もグループ会社だったのね。昔は乗り入れしてたんだとか。それは知らなかった。
出たばかりということで、今年実現した東上線から相模鉄道直通とか、春日部駅高架化工事にともなう仮駅舎供用開始とか、新型特急スペーシアX登場(先代スペーシア投入からすでに33年も経っていたとは!)といったことにも触れており、情報の鮮度は上々。
しかし、歴史の章もある東武鉄道の本なのに「カステラ電車」の記述がないのは、いささか手抜かりであると言わざる得ません(笑)。