メニュー 蕭寥亭 検索

開店休業の記

今日のマンガ

「神様」のいる家で育ちました

 『「神様」のいる家で育ちました』(菊池真理子:作 文藝春秋)、読了。

 副題が『宗教2世な私たち』で、信仰(作品内に各宗教の名称は明示されていませんが、描写からおおよその見当はつき、多くは広義の新興宗教系のよう)を優先する家庭で育った人たちの葛藤を描いたものです。7話、7つの家庭が取り上げられています。

 140ページ程度なので、さらっと読めてもいい分量なのですが、読むほどに気が重くなり、なかなか先に進められませんでした。わりあいやわらかくあっさりとした画風でよかったです。余白が少なくて密度が濃くリアルな画風だったら挫折してたかも。

 作者が「終わりに」で語るように、「もっと早くに目を向けられ、議論の俎上にあげられていれば」と思います。

 一方で、「信仰を持つ人たちのことを、理解できないおかしな人たちと追いやってしまうことは、まさに今までの社会がそうであったように、問題をより深刻にすることにしかなりません」という言葉も理解はできるのですが、作中にあるように、信者以外はサタン、のような信仰に対して、「一方的にサタンにされちゃった」側がどうやって受容したらいいんだろうと思うと、また気が重くなってきます。