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開店休業の記

今日の本

御成敗式目

 『御成敗式目』(佐藤雄基:著 中央公論新社)、読了。

 「御成敗式目を知っていますか?」と、「はじめに」でのっけからいきなり著者に問われます。

 まあ、名前くらいなら。詳しいことは知りませんが。

 義務教育レベルの教科書に載っているので、著者の言うように「日本史上、最も有名な法」の一つではあるでしょう。

 鎌倉時代に制定された初の武家法・御成敗式目。その成立過程、法としての性格、各規定の解説、そして後世にどのように受容され伝わっていったのかを論じたものです。意外と、ありそうで、なかった本かもしれません。有名な法なのに。

 著者は日本中世史の研究者。

 巻末に51ヶ条の条文の書き下しが収録されています。著者によると、悪文だそうです。ざっと読んでみましたが、たしかに読みやすくはないです。一般的には「教養のない武士でも読めるように、かみ砕いて書かれた法典」という評価がされていたと思いますが、実態はそうでもないらしいです。で、よくわかりにくいのに、近世では古典として寺子屋の教科書として使われていたそうです。内容があまり理解されないまま。なんだか、日本的・・・。

 実際、各規定、ただ読んだだけでは「何でこんな決まりが?」というものも少なくないのですが、そこを解説してもらえるのが、ありがたいところ。時代背景を知らないと、きっと読み違えちゃうだろうな。