唐突に Jeff Beck です。2000年発表の "You Had It Coming" を。
ロック好きなら説明の要もない Jeff Beck 。とりあえずは聴くべき一人ということで、わたしもお作法的に多少聴きはしましたが、それほど関心はありませんでした。
第1期 Jeff Beck Group は聴いたけど、Jeff Beck 本人はわりとどうでもよくて(ヒドい・・・)、この後に Faces で Ronnie Lane と組むことになる Rod Stewart と Ron Wood が参加しているからっていうのが理由でした。あんまり印象に残っていないです。
他にはロックを聴くようになった大昔、名盤ということで、たしか "Wired" は聴いているはずですが、これもほとんど印象に残っておらず、ただ「あっ、自分には合わないな」と思ったことを憶えています。
なので、こちらから積極的に聴く気はなかったのですが、ある時、インターネットラジオで流れてきた曲を「おっ、かっちぇー」と思ったら、これが本作収録の "Rollin' And Tumblin'" で。
それからしばらくして、やっぱりインターネットラジオで流れてきた曲を「おっ、かっちぇー」と思ったら、これが本作収録の "Nadia" で。
「じゃあ、試しに」と本作、買ったのはいいんですが、未聴CDの山の中に紛れてしまって忘れてしまって・・・。とかやってたら、今年(2023年)、本人、お亡くなりになってしまって・・・。ごめんよ、Beck !(泣)
でもって、これが全編、かっちぇーのですな。わたしの好み!
彼の長いキャリアの中でもエレクトロニカに寄った時期、ということなんだそうですけど、1960年代から演ってる人が2000年に出したアルバムとは思えないほど若々しい音です。でも、無理して若作りしたという感じはまったくなく、むしろ生き生きと、そして攻撃的に弾きまくってます。エレクトロニカ・ハードロックっつーか。今更ですが、すげーよ、Beck !