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開店休業の記

今日の本

人はどう死ぬのか

 『人はどう死ぬのか』(久坂部羊:著 講談社)、読了。

 著者は医師で小説家。医業では、外科医、麻酔科医、外務省の医務官、終末期医療や在宅医療にも取り組み、多様な経験を持つ著者が語る、死の現場と現実です。

 人によると思いますが、わたしは本書に書いてある内容に驚きはなかったです。看取りの経験がそうあるわけでもないのですが、「ああ、やっぱりそんなものなのね」というのが感想です。ある程度予想していたことの再確認というか、そういう読書になりました。

 とは言え、わたしも病気になったら何も考えず病院に行ってしまいそうです。治りたいからとか死にたくないからとかいうことでもなく、単に「病気になったら病院に行くものだ」と半ば自動的にそうしてしまう頭になってしまっているからです。なるほど、病気になっても病院に行かなければならない、ってこともないのですね。気がつきませんでした。そこは収穫かな。