
『Reactハンズオンラーニング 第2版』(Alex Banks/Eve Porcello:著 宮崎空:訳 オライリージャパン)、読了。
React は ユーザインタフェースのための JavaScript ライブラリです。本書はその入門書。「まえがき」によりますと、対象読者は React の予備知識は不要で「HTML 、CSS 、JavaScript の最低限の経験」を持つ人だそうです。「最低限の経験」というのもなかなか微妙ですが。
本題の React の学習に入る前に、「React学習に必要なJavaScriptの知識」という章があります。読み進めるとわかるのですが、JavaScript は機能拡張により10年前とは大きく変化しているため、jQuery 登場あたりで知識の更新が滞っていると、React のコードが理解できません。そういう人(わたしのような・苦)向けの章です。次に「JavaScriptにおける関数型プログラミング」という章があり、これも先の章を理解するために必要な知識の予習ということになります。それから、ようやく本題になります。
それからの章は、React の基本に始まり、実際に動作するコードを例示しながら主要な機能を説明していきます。テストについても記載があります。
説明はかなりていねいでわかりやすいです。対象に該当する人なら最初の1冊としてよいかと思います。ただ、ある程度の規模の動作するアプリを、一から順を追って作ってみる章などがあると、もっとよかったと思います(それやると、本が厚くなりすぎるような気もしますが)。惜しい。
それと本題以前なんですが、「React学習に必要なJavaScriptの知識」と「JavaScriptにおける関数型プログラミング」、とても参考になりました。これ、なかったら、全然理解できないとこでした(苦笑)。