
Ronnie Lane 関係の洋書とか読んでいて、ふと、Peter Frampton を聴きたいなと思いました。
Peter Frampton というと、Steve Marriott が Small Faces に加入させようとしたんだけど、他のメンバーの反対にあい、結局、Steve Marriott の方が Small Faces を脱退して、Peter Frampton らと合流し Humble Pie 結成といういきさつで記憶していたんですが、聴いたことがありませんでした。
Humble Pie は少し聴いているのですが、どれも Peter Frampton 脱退後の作品で。
彼、ソロになってから大ヒット作を出しているんですよね。"Frampton Comes Alive!" 、1976年発表のライブアルバムで、当時としては破格の1000万枚以上の売上という結果を残し、ロック名盤ガイドなんかにもよく取り上げられています。聴くなら、コレかなと。
なるほど、彼の脱退後、黒人音楽の影響濃いハードロック的な方向に進んでいった Humble Pie とは違いますね。といって、同時代大流行りのプログレやグラムではないし、フォーク/カントリー、AOR 、パンク(まだだって)、テクノ(まだだって)、ソウル、ファンクといったジャンルのどれにあてはまるというわけでもない。バランスの良い音である一方、際立った特徴で印象づけられるものではないので、ジャンル分けしようとすると、単に「ロック」としか言いようがなくなる感じ。
ギター中心ですけど、ギタリストのエゴが充満しているような音ではなく、ほどよくポップ。素直で耳になじみやすいメロディが豊富だし、「一生懸命歌います!」といった風の Peter Frampton のボーカルも好感が持てます。ライブの熱気も手伝って全体に屈託のない前向きの内容で、かけっぱなしにしていると、70年代の明るい側面が伝わってくるようで、楽しいです。
売れた、売れないは抜きにして、これは良い作品です。
聴く前は、Stones のカバー1曲を除くと知らない曲ばっか(収録されているのは基本、彼の曲)だなと思ったのですが、"Baby, I Love Your Way" のメロディはなぜか記憶にあって不思議だったのですが、調べてみると他のミュージシャンによるカバーが大ヒットになっているのですね。なるほど。