
『学芸員の観察日記』(滝登くらげ:作 文学通信)、読了。
お仕事・業界紹介4コマ漫画です。
学芸員を始めとする博物館で働く人たちとそのお仕事を、擬人化した動物キャラで描いたもの。作者自身が博物館勤務されているとのこと。
博物館には行きますが、「中の人」の仕事については全く知らなかったので、興味深く、おもしろかったです。
マンガの他にコラムがあり、「保存のこと」は大事ですね。おぼえておきます。
曰く、
「展示室が暗くて見えにくいことがあるのは、光もものを劣化させるため」
「展示室が暑かったり、寒かったりするのは展示品に最適な温度にしているため、博物館に行くときは調節しやすい服装がオススメ」
「展示室で飲食できないのは、飲食物がこぼれるとカビが生えたり虫が来たりするため、どちらも収蔵品の大敵! ご理解を」
せっかくの動物キャラ化なので、その動物に合わせてもっと個性をハッキリさせるとなおよかったのでは思いつつ、リアルな人間(変な表現・・・)で描くとキッツくなりそうな話(仕事のことだと、どうしてあるよね)もこうするとやわらかめになるなぁと思ったり。
元々SNSで連載されていたものだそうですが、書籍化にあたり、「学芸員の就活日記」が追加されています。ある程度予想できましたが、やっぱり大変なのね・・・。