
わたしには珍しく、ファンクで。George Clinton 率いる Funkadelic 1971年のアルバム、"Maggot Brain" を。
しかし、強烈なジャケ・・・。一度見たら忘れられないな、これ。
このジャケに全くヒケをとらない印象を残すのが、アルバム1曲め、10分超のタイトルトラック。ファンクというよりブルース・ロックの極北では、という気もしますが、カテゴリーなんてどうでもいいか。
リーダーの George Clinton がギターの Eddie Hazel に「お前の母親が『亡くなった』と告げられた時のことを想像しながら弾いてみろ」と指示した( Eddie Hazel はお母さん思いだったそう)ところ、この演奏を一発で決めてきたという伝説があります。
そんな無茶な指示を出す方もある意味すごいですが(その時、George Clinton はLSDをやっていたとか)、その指示にこれで応えるギタリスト・・・。「慟哭」というものをギターで描いたような演奏です。想像力と表現力、優れたミュージシャンというのはここまでできるものなのかと、呆然とするばかりです。Eddie Hazel 、この時、20歳。なんてことだ。