
今回は新規開拓。アメリカのギタリスト/ソングライター Blake Mills 2014年のアルバム "Heigh Ho" です。
この人は全然知らなかったのですが、インターネットラジオで本作収録の "If I'm Unworthy" を聴きまして、「おもしろい音だな」と感じて、お試し買い。
買ってから気がついたんですが、この人、Alabama Shakes の "Sound & Color" のプロデューサーだったのね。これまで全く接点がなかった、というわけではなかったんだ。
Alabama Shakes 2作めの "Sound & Color" は、デビューアルバムから見違えるような切れ味に仕上がっていまして、当時、「これは何があったんだ!?」と驚いたおぼえがあります。
本作のゲストもけっこうすごくてですね、Fiona Apple に Don Was 、The Heartbreakers の Benmont Tench 、ドラムにはセッション・ミュージシャンとしておびただしい数の作品で活躍している Jim Keltner が全面的に参加と。これなら期待しちゃうじゃないですか。
音は基本アコースティック。ほわほわっとした響きがアルバム全体を満たしています。いじりまくったという印象は与えない自然な感じ、おおらかなようでいてテクノロジーはしっかり使い細かいところにも気を配った、という現代的な音作りは好感が持てます。
なので、その音は聴いていて心地良く感じます。ですが、それ以上の印象がない。いつのまにか、聴き終わってたよっていう。
心地良いので流しっ放しのBGMでいいなら優秀な音楽とも思えるのですが、わたしはもっと切羽詰まった音楽を求める人だしなぁ(ワガママ・・・)。
わたしにとってはプロデューサーとして期待すべき人なのかも(何が言いたいのやら)。