
『ウクライナ戦争の200日』(小泉悠:著 文藝春秋)、読了。
以前、読んだ『ロシア点描』の著者の、ウクライナ戦争をテーマにした対談集です。
今日の本 ‐ 『ロシア点描』
昨年の9月に出たものですので、今となっては情報・分析の鮮度が落ちてしまっていますが、それはいたしかたないところ。
7人の識者が対談相手となっているのですが、それぞれ分野がバラバラで、ゆえに内容もかなりまとまりがありません。幾分間に合わせ企画的な感じはあります。
ただ、だからつまらないというのではなく、それぞれの視点が独特で「ほほう、そう見ますか」と感じる発言も少なくないです。分野の異なる相手にとっちらかってはいてもそれなりに中身のある話に持っていった著者もなかなか。
読みやすく、ロシア・ウクライナ・国際紛争について豆知識的なものが得られる本で、それ以上の過大な期待はするべきではないと思いますが、これはこれで。