
お久し振りの Ian Hunter です( Mott The Hoople なら去年ベスト盤買って聴いたけどさ)。今年出たばかりの新作アルバム "Defiance Part 1" です。2016年の "Fingers Crossed" 以来ですね。
彼も80過ぎだもんで、もう新作は出ないかなと思っていたところでうれしいことです。
いきなり1曲めから「ギュワーン」、荒々しいギターが轟き、驚きました。おいおい、これが80過ぎの音か? ギターの音色に聴き覚えがあったので、クレジット見ると Guns N' Roses の Slash でしたわ。
2曲めには The Heartbreakers の Mike Campbell と Ringo Starr が参加。こっちも豪快なロックンロールです。Ringo も80過ぎてんのに、元気なドラムだな。
3曲めには故 Jeff Beck と Johnny Depp だよ。どうなってんの?
他にも Todd Rundgren にやはり Guns N' Roses の Duff McKagan 、Aerosmith からは Brad Whitford 、ZZ Top からは Billy Gibbons などゲスト参加者が超豪華。
Ian Hunter 本人によると、これは偶然の産物なんだそうで、2020年から始めたレコーディングにあたって知り合いのミュージシャンに声をかけたら、新型コロナウイルスのせいで活動に制限がかかり無為の時を過ごしていた連中が我も我もと参加を希望してきたとのこと。そういうことか。
前作と比べてもあきれるほど元気で、やかましいくらいのこの音は、さては欲求不満をためこんだ不良ジジイどもが暴れた結果か(笑)。
そして、Ian Hunter 本人のしゃがれ声も健在。味があるよね、この人の歌。
"Part 1" なので続編も出る予定だそう。期待しましょ。