
『ゴールディーのお人形』(M.B.ゴフスタイン:作 末盛千枝子:訳 すえもりブックス)、読了。
またゴフスタインを。
両親の仕事だった人形作りを一人で受け継ぐ女の子・ゴールディー。彼女の人形は大人気。
ある日、用事で町まで出かけたゴールディーは、お店でとても美しい中国のランプを見つけて・・・。
1969年の作だそうで、前回読んだ『私の船長さん』より前ですね。『私の船長さん』は絵本でしたが、こちらは挿絵付きの短いお話です。
このシンプルでスッキリした、それでいて素朴なやさしさを感じる絵が好き。
「どのイスにも座る気がしなかったし、ベッドに入る気にもならなかったのです」
・・・失敗した時、大きな失敗をしてしまったと感じた時って、わたしもそんな気持ち。そうだよね。
わたしも物づくりをする人になりたかったのを思い出しました。何を作ったらいいのか、わからなかったのでなりませんでしたけど。
巻末の作者の写真とインタビューの引用を見ると、ゴールディーは作者自身の投影のようにも思えます。
今日の本 ‐ 『私の船長さん』