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開店休業の記

今日の音楽 ー 実は聴いたことがありました

Miltons

 今回は新規開拓。なんですが、このCD、なんで買ったんだっけ? 多分、1年以上前なんで忘れちゃったよ。聴いてないCD、まだあるのに、ネットショップの特売かなんかでどんどん買うから、山積みの下の方、いっちゃって放っとかれていたという。

 ブラジルのシンガーソングライター・ギタリスト Milton Nascimento 1989年のアルバム "Miltons" です。

 CDやネット上の情報によれば、Milton Nascimento は「ブラジルの声」とも呼ばれ、ブラジル現代ポピュラー音楽の代表的ミュージシャンの一人だとか。

 音はシンプル(たくさんある彼の作品の中でも、特に少人数で制作されたものだそう)で各楽器の音がクリアに聴こえ、心地よい空間を感じます。ラテンっぽいギターやリズムもあるにはありますが、そこが特色となる民族音楽的なものではありません。ジャズ系のミュージシャンとともに作ったこともあってか、ジャズっぽい、しかしジャズの枠にとどまるものでもない、汎世界的ポピュラー音楽とでもいいましょうか。

 そして聴きどころはやはり彼の歌声。情緒豊かな歌唱なのですが、情緒にまみれてベタッとまとわりつく感じはなく、スッと耳に入ってきてスッキリ爽やかというか、清涼感のある声なのです。

 ううむ、なんで買ったのかは忘れてたけど、これは買ってよかったわ。他の作品も聴いてみよう。

 ということで少し調べてみたら、彼の歌を聴くの、これが初めてではなかったのが判明しました。

 Paul Simon 1990年(あら、本作の直後だわ)のアルバム "The Rhythm Of The Saints" 収録の "Spirit Voices" の共作者になっており、同曲のボーカルでも参加していました。当時は全然気がついていなかったけど、今回、実は30数年を経ての再会だったか(苦笑)。