
アメリカの音楽レーベル・ノンサッチが、1960〜80年代に行った民族音楽のフィールド・レコーディングの成果をまとめた「エクスプローラー50+」というCDのシリーズがあります。その一つ、インドネシアの民族音楽を収録した "Gamelan & Kecak" を先日聴いて、とても良かったので、他の地域のも聴いてみることにしました。
たくさんあるけど、知らないものばかり。適当に選んで、今回はこれです。"The Soul Of Mbira" 、邦題は『《ジンバブエ》ショナ族のムビラ1』です。アフリカ南部の内陸国ジンバブエの民族楽器ムビラに焦点を合わせた内容です。解説によるとムビラとは堅い木の板にキーを何本も取り付け、ひょうたんの共鳴具で音を出す楽器だそう。同種の楽器はカリンバとか別の名前でアフリカ各地に見られ、オルゴールのルーツとも考えられるとか。
最初に発表されたのは1973年。現地録音なので音質がちょっと不安定なところはあります。
聴いて「あれっ!?」と思ったのは、ムビラの音が "Gamelan & Kecak" で使われていた楽器(名前がわからない・・・)のとよく似ていたこと。あちらも鍵盤的な打楽器を使うということなので、似てくるのかしら? まったく傾向の違う音楽を聴いてみようと、あえてインドネシアから遠い国の音楽を選んだのに、これは意外。
"Taireva" の澄んだ音色は好みだなぁ。
歌は芸能的というより祈祷に近いような。音楽と宗教の関係の深さを感じます。
ノンサッチ・エクスプローラー50+
今日の音楽 ‐ "Gamelan & Kecak"