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蕭寥亭

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昨日の映画

イニシェリン島の精霊

 新聞の映画紹介で、内戦期のアイルランドのある島を舞台にした映画が公開されている、ということを知りました。つい最近、『アイルランド現代史』という本を読んだばかりだったので、「これは観といた方がよいだろうな」と、昨日、急遽レイトショーを観に行ってみました。『イニシェリン島の精霊』、2022年製作です。

 イニシェリン島に住む男・パードリックは年長のフィドル弾き・コルムと仲がよく、いつもパブで一緒に飲んでいたのだが、ある日、突然、絶縁を突きつけられる。理由が思い当たらないパードリックはひどく動揺し、関係を修復しようとするが・・・。

 わ、わからん・・・。

 こんなにわからない映画もちょっと記憶にないです。表現手法が難解なのでわからない、というものではないです。表面的に要約すれば、閉鎖的な地域の中でのこじれた人間関係を描く、というもの。そういう風に言ってしまえば特異なテーマではないでしょうし、理解しづらくなるようなものでもないような気がするのですが、しかし、わからん。

 アイルランドの内戦とも関係あるのか、ないのか・・・。

 おもしろかった、とは、とても言えないのですが、かといって、全然つまらなかったというものでもない・・・。島(イニシェリン島というのは実在していない創作上の島で、撮影はアイルランド西部の2つの島がロケ地として使われたそう)の寒々とした風景や俳優陣(パードリックは、Oasis の Gallagher 兄弟を思いっ切り情けなくしたような顔立ち)の演技は印象的でしたし。

 海外では好評のようで、あちらの人なら琴線に触れる何かがあるのでしょうか。

 わからん。